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歩くときにかかとがチクチクする?アキレス腱炎の可能性があります。症状や原因、治療法まとめ

アキレス腱炎の症状と原因、治療法から足底筋膜炎との違いを解説

アキレス腱は、私たちの体の中で最も強い腱です。立ったり走ったり、運動する際に常に使われる部位なので、負傷すると日常生活に大きな影響を与えることになります。今回は、アキレス腱炎とは何か、治療方法について解説していきます。

アキレス腱炎とは?

アキレス腱炎とは、アキレス腱の弱い部分に微細な亀裂が生じ、炎症が起こる疾患を指します。

アキレス腱はふくらはぎの筋肉と足のかかとの骨をつなぐ腱で、歩く時に前進する推進力を与える重要な部位です。アキレス腱炎は、主に高い活動性から生じるため、中高年層よりも若い層、特に男性に多く発生しますが、ハイヒールやフラットシューズによって20代女性の発症率も高くなっています。

アキレス腱炎の原因

アキレス腱炎の原因には、ハイヒールやフラットシューズ、サンダルなどの靴のかかと部分による摩擦、偏平足や高弓足(偏平足の逆)、かかとの骨が突き出ている場合などがあります。

また、自分の耐えられるレベルを超えた運動を続けたり、長距離走や登山などの運動を繰り返してアキレス腱部分にストレスがかかり続ける場合にも発生します。

アキレス腱炎

アキレス腱炎の症状

アキレス腱炎の初期には、激しい運動や動作の後にアキレス腱部分に痛みを感じます。

病状が進行すると、軽い運動や休息中にも痛みを感じたり、ふくらはぎまで痛みが広がり、歩くたびに痛むことがあります。場合によっては、腫れや熱感、ふくらはぎにこむら返り(足がつる)が起きることもあります。アキレス腱炎は症状に応じた原因がさまざまなので、まず原因を把握し、それに合った治療を迅速に受けることが重要です。

アキレス腱炎の疑いがある症状

  • 朝の活動時にかかとが痛み、硬さを感じる
  • 歩行運動の翌日にかかとが痛む
  • 足首とかかとの腫れがひどくなり、動かすほど悪化する
  • 坂道や階段を歩く時にかかとが痛む

アキレス腱炎の診断

アキレス腱炎の診断には超音波とMRIを使用します。

MRIは該当部位をさまざまな角度から詳細に観察でき、アキレス腱の変性状態を把握するのに役立つため、アキレス腱炎の診断に広く用いられています。

アキレス腱炎

アキレス腱炎の治療法

アキレス腱炎の初期には、まず運動や活動を減らしてアキレス腱を休め、痛みを和らげるために消炎剤の服用や冷却を行います。

また、靴のかかと部分に2〜3cmのインソールを入れることで、アキレス腱にかかる体重の負荷が減り、痛みの緩和に役立ちます。このような保存的治療を行っても痛みが続き、不便を感じる場合は病院を受診することをお勧めします。

治療法には、薬物療法、保護具、足浴、ストレッチ運動、注射療法、物理療法などさまざまな方法があります。

ギプスも効果があり、体外衝撃波療法も症状の緩和に効果的です。まれに手術で直接炎症を除去することもあります。

アキレス腱炎と足底筋膜炎の違い

アキレス腱炎と足底筋膜炎は、どちらも朝に最初の一歩を踏み出す時に痛みがひどいという共通点があります。

両方の疾患とも、足の筋肉に過度な刺激が加わることで発生します。しかし、両者は炎症の発生場所が異なるため、痛みの発生部位も異なります。

アキレス腱炎

は足の裏が腫れたり、かかとの骨部分に痛みや熱感が現れ、

足底筋膜炎

は足のアーチがかかとと接する部分に痛みが最も強く、時間が経つにつれて指の方に痛みが広がる特徴があります。症状が疑われる場合は、病院を受診して正確に診断してもらうことをお勧めします。

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