関節炎とは?
関節は骨と骨が接する部分です。したがって、
関節炎は骨と骨が接する関節軟骨が破壊されたり、関節に炎症が生じる疾患
を指します。
関節は、骨と骨の間がスムーズに動くように軟骨、関節包、滑膜、靭帯、腱、筋肉などで構成されており、動作に伴う衝撃を吸収する役割を果たしています。
もし関節に炎症が生じると、これにより関節の痛みが現れます。
関節炎の原因
関節炎にはさまざまな種類があり、それに伴って原因も多岐にわたります。最も一般的な関節炎は変形性関節症(骨関節炎)とリウマチ性関節炎です。
変形性関節症は、骨端を覆う軟骨がすり減ることで発生し、痛みや腫れを引き起こす疾患です。主に加齢や関節の損傷、感染などが原因で発生します。
リウマチ性関節炎は自己免疫疾患であり、関節だけでなく体のさまざまな部分に影響を与えます。主に手や足の関節に発生し、股関節や膝、肘などの関節にも発生することがあります。
リウマチ性関節炎の正確な原因はまだ明らかにされていませんが、免疫系の異常によって生じる疾患と考えられています。
関節炎の症状
関節炎は主に腫れや痛み、関節がこわばる症状が現れます。
多くの場合、体重がかかる膝、股関節、脊椎の関節に発生し、外傷、骨折、過度の運動などが原因で他の関節部位にも発生することがあります。関節炎は一時的な場合が多いですが、時には長期的または永久的な問題を引き起こすこともあります。
変形性関節症の症状
- 関節炎が発生する関節部位の局所的な痛み
- 病状が進行すると関節の可動範囲の減少、腫れ、関節周囲の圧痛
リウマチ性関節炎の症状
- 手の関節がこわばる
- 特に朝起きたときに手の関節がこわばり、1時間以上関節を動かさないとこわばりが解消しない
- 疲労感、食欲不振、全身の倦怠感など曖昧な症状が現れることがある
関節炎の治療
関節炎の治療は、大きく保存的治療と手術的治療に分けられます。
保存的治療
- 生活習慣の改善:悪い姿勢や習慣、生活や仕事、運動などの過負荷をできるだけ変えたり防止する方向で治療が進められます。特に肥満は体重の負荷によって変形性関節症の発生に影響を与えるため、体重の管理が変形性関節症の症状改善に役立ちます。
- 薬物療法:非ステロイド系抗炎症薬、ステロイドなどによる薬物治療を行うことができますが、リウマチ性関節炎の場合、抗リウマチ薬の効果が遅れるため、薬物服用を継続的に行う必要があります。
- 関節に対する局所治療:適切な休息と運動をバランスよく行うことで症状の緩和が期待できます。激しい痛みを訴える関節にはステロイド剤を注入したり、運動療法や物理療法を併用するなど、患者の症状に合わせた適切な局所治療が行われます。
手術的治療
非手術的治療を行っても症状の改善が見られない場合や、関節の変化が進行して日常生活に支障をきたす場合には、手術的治療が考慮されます。
一般的に行われる手術方法としては、関節鏡を用いた関節内遊離体の除去、滑膜切除術、骨棘除去術、骨切術、関節形成術および関節固定術などがあります。
関節炎の予防
関節炎を予防するためには、まず正常な体重を維持することが最も重要です。また、無理な動作を繰り返したり、誤った姿勢をとることなどは関節の変性を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
運動を行う際にも、誤った姿勢や過度の運動によって関節炎が発生することがあるため、
普段から膝を過度に使用しないよう注意し、運動前には必ず十分なストレッチを行ってください。
また、膝をついたりしゃがんだり、習慣的に足を組んだり、あぐらをかくなどの姿勢は避けるようにしましょう。
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