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汗がだらだら流れる「多汗症」多汗症の治療法や原因を解説

多汗症の治療法や原因、手術、薬に関する情報をまとめました。

2024-07-30

汗がだらだら流れる「多汗症」多汗症の治療法や原因を解説

暑かったり、体をたくさん動かしたり、ストレスを受けると、皮膚の汗腺から汗が分泌されます。交感神経が刺激を受けるとある程度の汗が出るのは正常ですが、通常よりも汗が過剰に分泌される場合は『多汗症』を疑うことができます。多汗症の治療と診断、分類について詳しく解説していきます。

多汗症とは?

多汗症は、自律神経系の交感神経の異常により、汗腺から体温調節以上の大量の汗が分泌される症状を指します。 手のひら、足の裏、脇の下などの部位で汗が過剰に分泌され、汗のために日常生活に支障が生じる場合、多汗症を疑うことができます。

多汗症の分類別原因

多汗症は一次性多汗症と二次性多汗症に分けられます。 一次性多汗症 は、他の疾患がない健康な状態で多汗症が生じる場合を指します。正確な原因は明らかではありませんが、交感神経が過度に興奮することと関連している可能性があり、ストレスを受ける状況で症状が悪化すると知られています。夜間には通常汗をかきません。

二次性多汗症 は、他の基礎疾患がある場合に発生する多汗症を指します。結核がある場合、夜間に大量の汗をかくことがあり、甲状腺機能亢進症や糖尿病などの内分泌疾患がある場合にも多量の汗をかくことがあります。汗の出る部位によって局所多汗症と全身多汗症に分けることもあります。

多汗症の診断

多汗症で病院を受診すると、汗が多く分泌される状況や身体部位、様子を確認して多汗症を診断します。 必要に応じて採血検査などの追加検査を行うこともあります。多汗症の原因が他の疾患と疑われる場合は、原因となる疾患を特定するために炎症の有無やホルモン濃度を確認する検査が必要です。

多汗症治療

多汗症の治療

多汗症の原因が他の疾患にある場合、まずその疾患の治療が必要です。 しかし、他の原因を特定できない多汗症であれば、汗の分泌を減らす薬を飲んだり、汗腺をブロックする薬を塗ることもあります。ボツリヌス毒素(ボトックス)を注射して汗腺を刺激する神経伝達物質の分泌を抑制したり、電気イオノフォレーシス治療で汗腺機能を低下させる治療を受けることもでき、高周波を利用したり、交感神経を遮断する手術を試みることもあります。

非手術的な治療で効果がない場合、手術で多汗症の治療を行うこともあります。 脇の下の側腹部に穴を開け、胸腔鏡を挿入して交感神経を遮断する手術です。手術によって元々汗が出ていた部位の症状は改善しますが、その後他の部位で汗が出始める代償性多汗症が生じるリスクがあるため、手術前に医師と十分に相談した上で進める必要があります。

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