最近、ダイエットや運動補助食品として頻繁に登場するL-カルニチン(エルカルニチン)の成分をご存知ですか? 体脂肪減少や心臓保護効果まで明らかになり、注目されている成分です。L-カルニチンの効能と副作用、L-カルニチンが多く含まれている食品について簡単にご紹介します。
L-カルニチンとは何ですか?
L-カルニチン(エルカルニチン)は、体内で利用されるアミノ酸の一種で、体内の脂肪酸を細胞内のエネルギー生産工場であるミトコンドリアに運ぶ役割を果たします。
脂肪酸がL-カルニチンと結びついてミトコンドリアに入ることでエネルギーが生成され、私たちの体で使用されます。そのため、体内のL-カルニチンが不足すると、エネルギーの生成が難しくなるだけでなく、脂肪が蓄積して肥満を引き起こす可能性が高くなります。
L-カルニチンの効果は?
1. 体脂肪減少
L-カルニチンの最も代表的な効果は脂肪を分解することです。 脂肪酸のエネルギー化を促進させるので、体脂肪の減少を見込めます。
2. 運動能力向上
L-カルニチンを摂取すると血流が増加し、筋肉の活性度を向上させます。
3. 心臓保護
心筋細胞の酸化ストレスと炎症を軽減し、心臓を保護する効果があります。 実際、L-カルニチンは心筋梗塞後に発生する虚血性心筋症の治療薬としても使用されています。
4. 血糖調整
L-カルニチンは代謝に重要な役割を果たすタンパク質性ホルモンであるインスリンの値を改善し、 血糖調整に役立つとされています。
L-カルニチンの副作用は何ですか?
L-カルニチンはさまざまな効能を持っていますが、過剰摂取すると消化器系の問題を引き起こす可能性があります。 吐き気、腹痛、下痢などが引き起こされることがあるため、1日の推奨摂取量とされる2gを超えないように摂取することが重要です。
その他にも、妊婦や授乳中の女性、アレルギーがある場合にも副作用が発生する可能性があるため、専門医と相談して摂取することをお勧めします。
L-カルニチンが多く含まれている食品が知りたい
L-カルニチンは食事から摂取することができます。主に肉類や魚、家禽類および牛乳などの動物性タンパク質食品に多く含まれています。 肉が赤いほどカルニチンの含有量が高く、大豆などに豊富な必須アミノ酸であるリジンを摂取しても、肝臓で分解される過程で生成されます。
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