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冬に注意すべき『低温やけど』の症状、治療、温度、対処法

冬に起こりやすい『低温やけど』の症状、治療、温度、対処法について

2024-08-26

冬に注意すべき『低温やけど』の症状、治療、温度、対処法

寒い天気が続く中、暖房器具の使用が増えることで『低温やけど』のリスクも高まります。カイロやストーブなどの暖房器具を使用する際に、気づかぬうちにやけどを負ってしまわないよう、低温やけどの症状、治療法、対処法について解説していきます。

低温やけどとは?

低温やけどとは、やけどを引き起こす温度よりも低い40度から70度の温度に比較的長時間さらされることで発生するやけどのことです。 人が非常に熱いと感じる温度ではないため、回避反応がなく長時間さらされることで皮膚組織に熱が蓄積され、皮膚細胞が損傷します。

低温やけどの原因は?

冬季にカイロ、電気毛布、温水マットなどの温熱機器や暖房機器に長時間接触することで発生します。

特に飲酒後や睡眠薬を服用して深く眠っている状態、意思表示が難しい幼児、感覚が鈍くなる高齢者がこれらの熱刺激にさらされた場合、長時間気付かないことが多いため、低温やけどを負うリスクが高くなっています。

低温やけどの症状

低温やけどの症状は?

通常の高温やけどに比べ、初期段階で気付くことが難しく治療が遅れることが多くなっています。

初期には皮膚が少し赤くなり、擦れるようなチクチクした痛みを伴う程度で、通常の高温やけどのように水ぶくれや激しい痛みがすぐに現れないことがあります。しかし、時間が経つにつれて皮膚の色が変わり、かゆみや痛みが増し、水ぶくれが徐々に現れるようになります。低温やけどは一般的なやけどに比べて狭い範囲に発生しますが、深部まで組織損傷が起こることが多いため、早期に把握し治療を受けることが重要です。

低温やけどの診断方法は?

通常、肉眼での観察により診断され、特別な検査は必要ありません。 治療が遅れると細菌感染が疑われる場合があり、その場合は細菌培養検査などが行われることがあります。

低温やけどの対処法と治療方法は?

低温やけどの治療で最も重要なのは、早期に治療を開始することです。 まず、熱源を取り除き、冷水で冷やすか、タオルに包んだアイスパックなどを使用して皮膚に蓄積された熱を冷ます必要があります。

すでに水ぶくれができている場合は無理に潰さず、適切なドレッシングや軟膏の処方を受けるために病院を訪れることをお勧めします。

低温やけどの治療

低温やけどを予防する方法は?

低温やけどを予防するためには、温熱機器を適切に使用することが重要です。 温熱機器の表面が直接皮膚に触れないように、毛布や布を重ねて使用しましょう。温熱機器の利用中に皮膚がかゆくなったら、それは低温やけどの兆候なので使用を中止しましょう。

また、飲酒や睡眠薬を使用している状態では感覚が鈍くなり、熱さを感じにくくなるため、このような状態では温熱機器の使用を避けるようにしましょう。

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