家で暖房を強めにかけているときや、真夏の暑さの中でも手や足が過度に冷たいと感じる方がいますよね。そういった方は、手足が冷える「末端冷え性」を疑うことができます。今回は末端冷え性の原因や症状、治療方法をわかりやすく説明していきます
末端冷え性とは?
末端冷え性は、寒さを感じない温度でも手や足に過度に冷気を感じる疾患です。 主な症状は手足の冷たさですが、時には膝や下腹部、腰などのさまざまな部位で冷気を感じることもあります。
末端冷え性の原因
末端冷え性の原因はまだ正確に解明されていません。 一般的には、寒さなどの外部刺激に対して交感神経反応が過敏になり、血管が収縮して手足などの末梢部位への血液供給が減少し、過度に冷気を感じるとされています。また、可能性のある他の原因としては、出産や閉経などのホルモン変化、ストレスなどの精神的緊張などがあります。
末端冷え性はさまざまな原疾患によって引き起こされることがあります。
末端冷え性の原因となる疾患
- レイノー病
- リウマチ性疾患
- 末梢神経炎
- 手根管症候群
- 甲状腺機能低下症
- 血管疾患
- 薬物副作用
末端冷え性とレイノー病の違いは?
レイノー病は末端冷え性と似たような症状で手足が冷たくなるため、混同しやすい疾患です。 手が頻繁にしびれる、体温と手足の温度差が2度以上ある、皮膚の色が青紫に変わり、その後血管の拡張作用で赤く変わり、痛みを伴う場合はレイノー病を疑うことができます。このような症状が確認できる場合は、病院で正確な診断を受けることをお勧めします。
末端冷え性の治療法が知りたい
末端冷え性を引き起こす原疾患がある場合は、その原疾患の治療が必要です。特に原疾患がない場合は、生活習慣の改善や薬物治療などで症状を軽減する必要があります。生活習慣の改善方法としては、手足だけでなく体全体を温かく保ち、寒さへの曝露を避けることが重要です。 また、軽い運動や半身浴で血液循環を良くし、カフェインの摂取を減らし、消化が悪い食べ物や冷たい性質の食べ物は避けましょう。
- 消化に悪い食べ物 : 小麦粉、牛乳、肉類、油っこい食べ物、餅など
- 冷たい性質の食べ物 : トマト、キュウリ、そば、麦など
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