Q. 子宮内膜症の症状はどのように現れますか?
最近、生理痛がひどくなってきたのですが、友達が「子宮内膜症じゃないの?」と言っていました。子宮内膜症が疑われる症状が気になります。
A. 子宮内膜症の代表的な症状をご紹介します。
子宮内膜症に関連する症状としては、強い月経痛、慢性的な骨盤痛、性交時の痛み(性交痛)が最も一般的です。 また、不妊で病院を訪れる患者の多くが子宮内膜症と診断されます。つまり、骨盤の痛みと不妊症は子宮内膜症の代表的な症状であるため、以下のような症状がある場合は、必ず婦人科を訪れ、子宮内膜症についての診断を受けることをお勧めします。
1. 繰り返される慢性的な骨盤痛
若い女性の中には、生理や性交とは無関係に、繰り返し持続する骨盤痛を訴える人が多く、これを慢性的な骨盤痛と呼びます。 通常は3か月以上続くのが特徴で、原因を明らかにするのが難しい場合が多いです。しかし、子宮内膜症が重度の場合、このような慢性的な骨盤痛が現れることがあるため、症状がある場合は病院を訪れることをお勧めします。
2. 月経時の痛み(月経痛)
子宮内膜症による月経痛の場合、月経の36〜48時間前から始まり、月経が終わった後も数日間続くのが特徴です。 しかし、約1/3の患者には症状がなく、症状は軽い痛みから強い骨盤痛までさまざまです。特に以前に月経痛があった女性で症状がさらに悪化する場合は、子宮内膜症が疑われます。
また、初潮後数年間は月経痛がなく、20歳以降に発生した月経痛や、毎月5〜6日以上続く痛み、症状が徐々に悪化する場合、月経期間以外にも現れる骨盤痛がある場合は、子宮内膜症などの原因による月経痛の可能性があります。 子宮内膜症を患っている女性がよく訴える月経痛の表現は次のとおりです。
- 下腹部や腰に痛みがあり、脚にまで痛みが広がる
- 骨盤が針で刺されているような痛みを感じる
- 月経中に便をする際にも不快感や痛みを感じる
- 下腹部の痛みが特に月経時にひどくなり、だんだん悪化し、通常の鎮痛剤も効果がない
3. 性交時の痛み(性交痛)
性交痛は性交時に痛みを感じることで、 子宮内膜症が進行し、子宮内膜症の典型的な病変を形成していたり、骨盤内の癒着がある場合に現れることがあります。つまり、性交時に子宮周囲の組織が圧迫され、腹膜が引っ張られることで痛みを引き起こします。
4. 一次的または二次的不妊症
妊娠可能な女性よりも不妊症の女性に子宮内膜症がより多く観察されており、 子宮内膜症を訴える女性の場合、妊娠能力が低下していることが多いです。
5. 月経直前または月経中の排便痛
子宮内膜症によって直腸(大腸の終端部分)が子宮の後ろ側に癒着している場合や、腸の癒着がある場合に見られる症状で、 重度の場合、腸の内部に子宮内膜症が侵入することもあります。そのため、腸の運動や排便時に異常があり、月経と関連している場合や周期的に現れる場合、診察が必要です。また、場合によっては腸の内視鏡検査が必要なこともあります。
6. 骨盤以外の場所で発生する子宮内膜症の症状
子宮内膜症は骨盤内に最もよく発生しますが、消化器系や肺、神経系など、さまざまな部位にも生じる可能性があります。
- 消化器系 : 子宮内膜症が発生した場合、下痢、便秘、月経前の腸の習慣の変化、肛門出血、排便時の痛み、腹痛などの症状が月経周期に合わせて現れることがあります。
- 泌尿器系 : 排尿時の痛み、頻尿、下腹部の圧迫感、腰痛などの症状が周期的に現れることがあります。
- 胸部 : 気胸、血胸などの症状や、肺に病変がある場合、月経のたびに喀血を引き起こすことがあります。
骨盤以外の場所で子宮内膜症が発生すると、その症状はさまざまですが、共通の特徴は、症状のほとんどが月経周期と関連していることです。
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