腱鞘炎について
身体のどの部分でも繰り返し酷使すると問題が発生する可能性があります。その中でも腱鞘炎は腱を過度に使用したときに発生する症状です。手首や肩によく発生し、主に50代以上の患者が多いとされています。腱鞘炎の症状と治療法について分かりやすく解説します。
腱鞘炎とは?
腱鞘炎は、腱鞘に炎症が発生して痛みが生じる疾患です。
「腱鞘」とは、筋肉と骨をつなぐ「腱(筋)」を包むもので、筋肉を動かすたびに腱が腱鞘の中を行き来します。筋肉や関節を過度に使用すると、この腱鞘に炎症が生じ、腫れと痛みが発生することがあります。腱膜炎とも呼ばれます。
腱鞘炎は体のどの部分にも発生する可能性があります。代表的な部位は手首、肩、膝、かかとの後面、指などで、特に手首に多く発生します。手首の腱鞘炎はドゥケルバン病とも呼ばれ、出産直後の産婦、手芸作業者、ピアニストなど手首を多く使う人に主に発生します。
腱鞘炎の原因
腱鞘炎は、筋肉や関節を過度に使用して腱を包む腱鞘が微細に破裂するか、ブドウ球菌や結核菌に感染して発生することがあります。
筋肉や関節を過度に使用して発生する炎症が一般的です。その他、痛風やリウマチ性関節炎が発生した後に見られる慢性腱鞘炎もあります。
腱鞘炎の症状
腱鞘炎の代表的な症状は、炎症部位の痛みと腫れです。
その他、圧痛、関節運動障害、筋力低下などが見られることもあります。症状がひどい場合、休息中でも痛みが伴うことがあります。具体的には以下のような症状が現れます。
腱鞘炎の疑いがある症状
- 重い物を持ったり特定の動作をしたりすると、刺すような痛みを感じる。
- 手首と親指の間のくぼみを押すと痛みを感じる。
- 痛む部位が腫れたり熱を持ったりする。
- 手足がしびれたり震えたりする。
- 動かすときに「ポキポキ」という摩擦音がする。
手首の腱鞘炎の自己診断
手首の腱鞘炎は簡単に自己診断できます。親指を他の指で包み込んで拳を握り、下に手首を曲げるフィンケルスタイン検査があります。このとき、激しい痛みや放散痛がある場合、手首の腱鞘炎を疑うことができます。
腱鞘炎の診断
腱鞘炎は医師が直接観察する理学的検査で診断します。
血液検査で炎症反応の数値を測定する場合もあります。腱鞘炎は骨に生じた異常ではないため、X線では異常が見られません。
腱鞘炎の治療
リウマチ性疾患による痛風性、石灰性、感染性の場合、腱鞘炎を引き起こした原因を見つけることが重要です。
特別な原因なしに発生した腱鞘炎の場合、炎症が発生した部位の使用を最大限に控え、過負荷がかかった部分を休ませる必要があります。
軽度の腱鞘炎は消炎剤や鎮痛剤を服用し、休息することで多く改善します。また、患部を動かさないように補助具やバンドで保護することも改善につながります。
症状がひどい場合、局所的にステロイド剤を患部に直接注射することもあり、菌によって発生した場合は抗生物質を使用して治療を行います。非常に稀ですが、狭窄によって炎症が生じたり、持続的に再発する場合は手術を行うことがあります。
腱鞘炎の予防および生活習慣
- 筋肉や関節を無理に使用しないようにします。
- 仕事中でも長時間続けるのではなく、途中で休憩やストレッチを行います。
- 運動の前後に適切なストレッチを行い、関節の急激な使用を避け、無理のない範囲で活動します。
- 腱鞘炎の症状が発生した場合、必要に応じて補助具を着用し、部位を固定します。
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