紫外線が強くなる夏、シミ対策は万全ですか?最近では、皮膚科にシミ、そばかす、肝斑などの色素疾患を取り除くために訪れる患者が増えています。しかし、レーザー治療は費用や時間の面でも負担に感じますよね。そんな方には、塗るシミクリームや飲むシミ薬をお勧めします。特に飲むシミ薬には「トラネキサム酸」が含まれているものが多く処方されています。トラネキサム酸は出血を抑える止血剤の成分ですが、メラニン生成を抑制する効果があり、シミ治療薬としても使用されています。
今回は、この成分が含まれた飲むシミ薬の中で特に有名な「トランサミン」と「トランシーノ」について詳しく説明します。
シミができる理由
シミができる理由はさまざまですが、一般的には
紫外線、女性ホルモン、遺伝、ストレス、睡眠、微細なほこり
などが原因とされています。しかし、多くの場合、最も大きな原因は「紫外線」です。
紫外線は肌の色素のうち、黒色素であるメラニンを生成するメラニン細胞を刺激し、メラニンを多く生成させます。夏に紫外線をたくさん浴びると肌が黒くなるように、シミも日光と密接に関係しています。
また、女性の場合、妊娠すると女性ホルモンの影響でシミが多く発生することがあります。妊婦の50〜70%にシミが見られるほど一般的な症状です。このほか、遺伝的な要因でもシミが現れることがあります。
シミはきれいに消せますか?
シミの原因となるホルモン薬の服用を中止したり、出産、日光遮断が行われると、シミは徐々に薄くなったり消えたりすることがあります。しかし、個人差があり、変色した斑点が完全には消えない場合もあります。
シミの完全な治療は難しいため、紫外線遮断をしっかり行い、細胞が再生される夜10時から朝2時の間にしっかりと睡眠を取るなど、予防を兼ねて行うことが重要です。
飲むシミ薬 トランサミン
1. トランサミンとは?
トランサミンは「トラネキサム酸」という成分で作られた薬です。もともとは過剰な出血を止めるための止血剤として開発されました。
トラネキサム酸はフィブリン分解を阻害し、止血や血栓形成に役立つ薬です。
しかし、トランサミンは角質細胞の損傷によるプラスミン生成を抑え、プラスミンのシグナル伝達経路を遮断することでシミの悪化を防ぐ効果があるため、
最近ではシミ治療薬としても多く使用されています。
2. トランサミンの効能
トランサミンの効能は前述の通り、止血剤として血を凝固させ、止血する効果があります。白血病、手術後の異常出血などの全身的なフィブリン分解亢進に関連する出血傾向に効果がある薬です。
さらに、
トランサミンに含まれるトラネキサム酸成分がメラニン細胞の成長を促進するプラスミンの量と活性を減らし、メラニン生成を減少させる効果があります。
これにより、シミや肌の色素沈着を減少させることができます。
3. トランサミンの副作用
飲むシミ薬トランサミンの最も一般的な副作用は
悪心や嘔吐による胃腸の副作用
です。これは薬を中断すれば容易に改善されます。
その他の
稀に見られる異常反応
は以下の通りです。
- ショック:稀にショックが現れることがあるため、異常が現れた場合は投与を中止し、適切な処置を行う必要があります。
- 過敏反応:かゆみ、発疹、紅斑などの過敏症状が現れる場合、投与中止などの適切な処置が必要です。
- 目:一時的な色覚異常が現れることがあり、投与を中止する必要があります。
- 泌尿器系:上部尿路に大量の血尿(特に血友病患者)が発生した場合、この薬の使用で尿管閉塞が報告されています。
- 消化器系:時々食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、胸やけなどの症状が現れることがあります。
- その他:稀に眠気、頭痛、動脈および静脈血栓症が現れることがあります。稀に血栓塞栓症が報告されています。
トランサミンの正しい服用方法は
成人1日750〜2000mgを3〜4回に分けて経口投与すること
です。トランサミンは薬が胎盤を通過するため、
妊婦や妊娠の可能性がある女性、授乳中の女性は必ず医師に事前に知らせる必要があります。
飲むシミ薬 トランシーノII
1. トランシーノIIとは?
トランサミンと同様に一般的に処方される飲むシミ薬として「トランシーノII」があります。
トランシーノIIは「トラネキサム酸」成分だけでなく、アスコルビン酸、L-システイン、パントテン酸カルシウムタイプS、ピリドキシン塩酸塩が一緒に含まれている薬です。
服用期間は8週間で、8週間以上服用する場合は有効性と安全性が臨床試験で確認されていないため、8週間以上の服用は推奨されません。
2. トランシーノの効能
トランシーノの効能もトランサミンと同様に、シミや肌の色素沈着を減少させるのに役立ちます。特に
トランシーノに含まれるL-システイン成分はメラニンが生成されるのを防ぎ、28日周期で死んだ角質細胞が剥がれ落ちる皮膚のターンオーバーを活発にする効果があります。
3. トランシーノの副作用
トランシーノに含まれるトラネキサム酸成分が止血剤としての役割を果たすため、中風や心筋梗塞、心臓血栓症など血栓が生じた病歴がある人は服用してはいけません。
また、高血圧や糖尿病、喫煙など血栓が発生しやすい病歴がある人も服用を控えましょう。
さらに、以下のような副作用が発生した場合、すぐに服用を中止し、医師や薬剤師に相談する必要があります。
- 皮膚:発疹、かゆみ
- 消化器系:下痢、悪心、嘔吐、腹痛、食欲不振、胸やけ
- 循環器系:胸の動悸
- 精神神経系:頭痛、めまい
トランサミンと同様に妊婦または妊娠の可能性がある、授乳中の方は服用前に必ず医師と相談してください。
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