今回は、コンピュータを長時間見ている会社員や、普段からドライアイに悩まされていた方々に向けて、人工涙液の正しい使い方を伝えしようと思います。
コンタクトレンズレンズをつけたまま人工涙液を使用しても良いですか?
コンタクトレンズ装着時には必ず防腐剤フリーもしくは、使い切りタイプの人工涙液を使用しよう!
コンタクトレンズをつけたまま仕事をしている会社員の方々から最もよく寄せられる質問です。乾燥したオフィスで1日8時間以上モニターを見ているとドライアイになってしまう可能性が高くなります。なので、人工涙液を頻繁に使用したほほうが良いのですが、
コンタクトレンズをつけている場合は、防腐剤が含まれていない『使い捨て人工涙液』を使用しましょう。
逆に、防腐剤が含まれている『多用途人工涙液』をコンタクトレンズをつけたまま点眼すると、防腐剤成分がレンズに吸着して角膜に損傷を与える可能性があります。液体が目とレンズの間を真空状態にし、レンズが目に張り付くこともあります。FDA(アメリカ食品医薬品局)でも、コンタクトレンズ装着時に人工涙液を使用しないことを推奨しています。レンズをつけたまま人工涙液を点眼する際は、目の健康のために必ず
防腐剤が含まれていない使い捨て人工涙液を使用してください!
ヒアルロン酸の濃度が高いほど良いのでしょうか?
高濃度ヒアルロン酸人工涙液の長所と短所
- 長所
- 保湿、上皮再生に効果的
- ドライアイに対して効果が高い
- 短所
- 粘性が強く、視界が一時的に曇る
- 炎症がひどいドライアイには異物感や痛みを引き起こすことがある
使い捨て人工涙液は含有されるヒアルロン酸の濃度により
0.1%、0.18%、0.3%の3種類に分けられます。ほとんどの方は最初に0.1%の人工涙液を処方されて使用し、症状が改善しない場合は徐々に濃度を上げていきます。人工涙液のヒアルロン酸濃度は高いほどドライアイの治療に効果があると言われていますが、高濃度のヒアルロン酸人工涙液は粘性が高く、粘つく傾向
があり、点眼時に一時的に視界が曇ったり、不快感を感じることがあります。また、炎症がひどいドライアイには逆に異物感や痛みを引き起こすことがあるため、高濃度を推奨しない場合もあります。したがって、正確な判断は医師に相談するのが最善です。
人工涙液は1日に何回使えば良いですか?
防腐剤が含まれている『多用途人工涙液』
長期間使用できる人工涙液に添加されている防腐剤には『ベンザルコニウム』という成分が含まれています。これは抗菌作用が優れていますが、毒性が高いため、人工涙液を過剰に使用すると角膜細胞の成長を抑制し、角膜炎を引き起こす可能性があります。したがって、防腐剤が含まれている人工涙液は
1日4回以内
の使用を推奨します。
防腐剤が含まれていない『使い切りの人工涙液』
使い切り人工涙液は防腐剤が含まれていないため、使用回数に特に制限はありませんが、一般的には
1日4〜6回程度
を推奨することが多いです。または、乾燥の程度に応じて追加で、頻繁に使用回数を増やしても問題ありません。しかし、使い切り人工涙液は『使い切り用』であるため、開封後は必ずすぐに使用し、24時間経過した場合は廃棄するようにしてください。
オンラインで診察をうけよう
忙しい日常の中、病院にいく時間がないあなたに。オンライン診療アプリ**「ドクターナウ」**で検索。
専門の医療スタッフがいつでも皆さんを待っています。
「医療をスマートにドクターナウ」
- ドクターナウは特定の薬品の推薦および勧誘を目的としてコンテンツを制作していません。ドクターナウ会員の健康な生活をサポートすることを主な目的としています。
- コンテンツの内容は、ドクターナウ内の医師および看護師の医学的知識を参考にしています。
人工涙液
レンズ
カラーレンズ
ソフトレンズ
コンタクトレンズ
ドライアイ
使い捨て人工涙液
目の健康
ヒアルロン酸
複数回使用人工涙液
ベンザルコニウム
人工涙液の防腐剤
眼科
目薬