アトピー性皮膚炎の治療は保湿剤の使用が大事です
アトピー性皮膚炎の患者の多くは、肌の水分を保つ天然保湿因子や皮膚細胞を保護する脂質層が不足しています。そのため、外部から人工的にバリアを作り、水分の蒸発を防ぎ、異物の侵入を防ぐ保湿剤が必要です。
保湿剤の役割は、皮膚に膜を作り乾燥を防ぐことです。高い効果を得るためには、入浴後3分以内に全身に保湿剤を塗りましょう。ただし、保湿剤は治療薬ではないため、ステロイド外用薬を先に塗り、その後に保湿剤を塗ることをお勧めします。
最近の研究によると、セラミド成分が含まれた保湿剤を1日2回、3週間続けて使用すると症状が改善され、12週後には1日1回の使用でも効果が維持されるとされています。また、適切な保湿剤の使用は、ステロイド外用薬の使用頻度を減らすことができます。急性期にはステロイド外用薬と併用する必要がありますが、急性症状が治まった後は保湿剤のみでも症状を和らげることができます。
保湿剤使用のポイント
- 保湿剤は必ず全身に塗ること!
- アトピー患者の皮膚には正常に見える部分にも実際には異常があることが多いためです。
- 入浴後だけでなく、少なくとも1日2〜4回、頻繁に塗ること!
- 特に乾燥する冬には、肌を常に潤わせることが重要です。
ステロイド外用薬の効果を最大化する方法
ステロイド外用薬はステロイドクリームや軟膏を指し、アトピー性皮膚炎の症状を緩和するために使用されます。ステロイド外用薬は抗炎症作用、抗かゆみ作用、血管収縮作用を持っており、適切に使用することでアトピー性皮膚炎の症状を効果的に治療できます。ただし、強力すぎるものを長期間使用すると局所的な副作用が生じるため注意が必要です。逆に、弱いステロイドを長期間使用すると治療効果が低下し、副作用を引き起こすことがあります。ステロイド外用薬の効果的な使用方法を紹介します。
ステロイド外用薬使用のポイント5つ
- 1, 入浴後3分以内に、保湿剤を塗る前に使用することが効果的です。
- 2, ステロイドは1日2回以上塗らないようにしましょう。多く塗っても効果はありません。
- 3, ステロイドクリームを先に使用し、軟膏は皮膚が厚くなったり割れたりした慢性病変に使用します。
- 軟膏は密閉効果で水分の蒸発が少ないという利点がありますが、かゆみが増すことがあります。また、毛嚢炎が発生することがあるため、湿気の多い環境では使用しないでください。毛の生えた部分にはローションやスプレー剤を使用することが良いでしょう。
- 4, できる限り低強度のステロイド外用薬を優先的に使用してください。
- 手のひらや足の裏のように皮膚が厚い部位には、最初からやや強力なものを使用し、顔(特にまぶた)、首、脇の下、股間のように皮膚が薄い部位には最も低強度のステロイド外用薬を使用してください。
- 5, ステロイド外用薬の使用期間は3〜7日以内が最適で、最大2週間を超えないようにしましょう。
- 症状が改善したら低強度のステロイドに切り替えるか、塗る頻度を減らす必要があります。ステロイド外用薬を3〜4週間以上長期間使用すると、副作用のリスクが増えるだけでなく、耐性によって効果が低下する可能性があります。
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