目を一ミリも動かさずに平然と嘘をつく『リプリー症候群』について、もっと詳しく知りたくありませんか?今日はリプリー症候群の由来と虚言症との違い、治療法についてまとめて解説します。
リプリー症候群の特徴は?
リプリー症候群とは、自分が作り上げた架空の世界を真実だと信じ、常習的に嘘をつき行動する反社会的な人格障害のことを指します。
嘘がばれるかもしれないと不安に思う単純な嘘とは異なり、リプリー症候群を示す人は、自分がついた嘘を完全に真実だと信じる特徴があります。
リプリー症候群は、一般的に個人の社会的達成欲が大きいが、現実的にそれを達成する道が閉ざされている場合に発生します。あまりにも切望するあまり、現実を否定し、自分が望む世界を作り、その世界を真実だと信じて行動するようになります。
リプリー症候群の由来は?
リプリー症候群という名前は、アメリカの小説『才能あるリプリー氏』から由来した言葉で、医学的に認められた病名ではありません。
小説の中で主人公リプリーは、貧しくてつまらない現実から逃れるために常習的に嘘をつき、最終的には自分の嘘に振り回されて数々の犯罪を犯してしまうという内容です。
医学界では、病的に嘘をつき、現実と嘘を区別できない人を反社会性人格障害または妄想障害などと診断します。
虚言症とリプリー症候群の違いは?
「嘘をつくこと」から思い浮かべられるもう一つの精神疾患としては虚言症がありますが、
虚言症とリプリー症候群はどのように違うのかお伝えします。
1. 虚言症の患者
自分が嘘をついていることを知っており、嘘がばれるかもしれないことに対して不安を感じます。
2. リプリー症候群
自分が嘘をついているとは思わず、嘘をついている最中でも、嘘がばれた状況でも不安や良心の呵責を感じません。自分の言葉がすべて真実だと自分で思い込んでいるからです。
リプリー症候群、治療は必要ですか?
リプリー症候群は周囲の人々に精神的、金銭的な被害を与える可能性がある疾患であるため、軽視してはいけません。
リプリー症候群が疑われる患者の場合、心理カウンセリングや面談などの精神治療を中心に、薬物治療を併用する必要があります。
場合によっては、患者がうつ病、不眠症などの精神疾患を患っている場合、それを解決するための追加治療が必要となることがあります。
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