壊血病とは?
ビタミンCは食品から摂取できる必須栄養素であり、私たちの体の結合組織を構成するコラーゲンの合成に重要な役割を果たしています。
壊血病は、このビタミンCが不足することによって引き起こされるさまざまな症状を指す病気
です。
壊血病の原因は?
壊血病の原因には、
ビタミンCの摂取不足、腸の吸収障害、細菌感染による体内ビタミンC需要量の増加
などがあります。
壊血病の症状は?
壊血病の主な症状は、蒼白な肌、落ちくぼんだ目、歯の喪失
などです。壊血病はビタミンCが欠乏してから3ヶ月ほどで徐々に現れます。初期には全身の倦怠感、無力感、食欲不振、関節痛、出血が止まりにくい症状が見られ、その後、口腔粘膜や内臓に出血による血腫が現れます。
その他にも、螺旋状の髪の毛、皮膚の角質の肥厚、傷の治癒遅延、全身の浮腫、抑うつ症状、神経障害、口の乾燥、目の乾燥といった症状も見られます。ビタミンCは鉄の吸収にも重要な役割を果たしているため、壊血病が長期間続くと鉄欠乏性貧血になる可能性が高く、まれに結合組織に深刻な異常が生じると骨が脆くなり骨折することもあります。
壊血病の診断法は?
壊血病を診断するためには、ビタミンCの摂取不足を引き起こす病歴を確認することが重要です。
主に深刻な栄養失調状態にある患者や、薬物やアルコールを乱用する患者に発生します。壊血病を診断するための特別な検査はありませんが、出血などの症状がある患者で他の疑われる疾患がある場合、鑑別診断のための検査が必要になることがあります。
壊血病の治療法は?
壊血病の治療方法はビタミンCを補充することです。
ほとんどの症状は適切な治療後24時間以内に改善し、皮下出血や歯茎の出血は数週間以内に良くなります。ビタミンCは緑の葉野菜や果物に豊富に含まれているため、日頃から酸味のある果物、ブロッコリー、トマト、ジャガイモ、キャベツ、ホウレンソウなどを定期的に摂取することで壊血病を予防できます。また、ビタミンCのサプリメントもおすすめです。
壊血病の予防法は?
壊血病は食生活を通じて予防できます。
特にビタミンCが豊富な野菜や果物を摂取することが重要です。ビタミンCが豊富な食品の100gあたりのビタミンC含有量を以下に示します。日本人成人の1日あたりのビタミンC推奨摂取量は70mg程度です。
- パセリ 200mg
- ピーマン 101mg
- イチゴ 99mg
- ブロッコリー 67mg
- ハクサイ 46mg
- ミカン 30mg
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