ディスレクシア(読字障害)とは
ディスレクシアとは、学習障害の一種で、言語を読んだり、聞いたり、理解したり、声に出して読むことに困難を感じることを指します。
6歳前までには単語を理解するのに困難を感じたり、発音を間違えたりする症状が現れることがあります。小学校低学年には文字を写して書くことに困難を感じたり、学習自体に興味を失うなどの症状が見られます。
ディスレクシアの「レクシア」は「読む」という意味なので、
視覚的に文字を読むことだけに困難を感じると思われがちですが、
聴覚的ディスレクシアや運動性ディスレクシアもあります。
- 視覚的ディスレクシア : 単語を見てそれを音に結びつけることが難しい場合
- 聴覚的ディスレクシア : 似た音を区別して発音することが難しい場合
- 運動性ディスレクシア : 文字を書くときに手を動かす方向が混乱する場合
ディスレクシアの症状
ディスレクシアは
知能低下とは関連しませんが、その症状が学習不振と誤解されやすい症状でもあります。
主な症状は以下の通りです。
- 1,言葉を話し始めるのが遅い、または言葉をどもる
- 2, 発音が明確でない、または順序を間違える(例: スパゲッティを「パスゲティ」と言う)
- 3, 単語を思い出すのが難しい
- 4, 言葉が不明瞭に聞こえる
- 5, 文を読んでも意味をよく理解できない
- 6, 綴りを頻繁に間違える
- 7, 書くことに困難を感じる
ディスレクシアの原因
ディスレクシアの原因は正確には明らかにされていません。
さまざまな仮説が提唱されていますが、現在では人間の脳の両半球の不均衡がディスレクシアの原因に関連が深いとされています。特に空間認知機能を担当する右脳に比べて、
言語機能を担当する左脳の機能が相対的に遅れていることが主な原因と考えられています。
ディスレクシアの診断
ディスレクシアの診断は、
神経学的検査、学習能力検査、心理的要因の分析
など、多角的な診断が行われます。症状がまったくなかった子供に突然症状が現れたり、成人に症状が現れる場合は、脳の器質的病変を疑うことができるため、画像検査が必要になることがあります。
ディスレクシアの治療
ディスレクシアは治療が早いほど効果が高いので、症状が現れたらすぐに病院を受診することが重要です。
年齢が若いほど、読むことに関連する神経回路が変わる可能性が高いためです。また、家族歴がある場合には、就学前に疑わしい症状がないかを細かく観察し、事前に相談を受けることをお勧めします。
ディスレクシアの治療は
個人によって異なりますが、通常、ディスレクシアの患者が効果的に言語生活を送れるように視覚、聴覚をバランスよく発達させる訓練をします。
文字を見て同じように入力する視覚認知訓練、視覚と聴覚の情報処理のバランスがとれるよう感覚運動統合訓練などが行われることがあります。その他、ADHDが原因でディスレクシアが発生した場合には、薬物治療や精神科的治療が行われることもあります。
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