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女性の風邪ともいわれる「膣炎」の症状や種類、治療法と予防法まとめ

再発しやすい膣炎。膣炎の治療法や予防法について詳しく解説します。

2024-07-16

女性の風邪ともいわれる「膣炎」の症状や種類、治療法と予防法まとめ

膣炎は女性の風邪とも呼ばれるほど一般的な疾患ですが、その症状は軽くありません。 再発が多いため、正確な原因を把握し、継続的な管理が必要です。膣炎の症状や種類、原因、治療法について詳しく説明します。

膣炎とは?

膣炎とは、膣に炎症が生じた状態を指します。膣炎の最も代表的な症状は膣分泌物の増加で、膣や外陰部がかゆくなったり、痛みを感じることもあります。 膣炎の種類によって分泌物の色や臭い、かゆみなどの症状が異なるため、膣炎の種類を見分けることが重要です。症状を放置すると、子宮内膜や腹腔に炎症が広がり、骨盤炎に悪化する可能性があるため、症状が疑われる場合は速やかに婦人科を受診することをお勧めします。

膣炎の種類別の症状と治療法

代表的な膣炎の種類には、細菌性膣炎、カンジダ膣炎、トリコモナス膣炎などがあります。膣炎の種類によって原因や症状、治療法が異なるため、それぞれの特徴を整理してお知らせします。

膣炎の症状

1. 細菌性膣炎

膣には乳酸菌を含む約6種類の細菌が存在していますが、その中で有益な乳酸菌が死に、膣内に有害菌が過剰に増えると細菌性膣炎の症状が現れます。細菌性膣炎は再発しやすいため、継続的な管理が必要です。

  • 細菌性膣炎の症状
    • 黄色や灰色の分泌物が出ます。
    • 分泌物から魚のような臭いがします。
    • 特に生理の前後や性交の前後に症状が悪化します。
    • 無症状の場合もあります。
  • 細菌性膣炎の治療法
    • 飲む抗生物質を処方されるか、膣内にジェルやクリームを使用して治療します。

2. カンジダ膣炎

カンジダ膣炎はカンジダというカビの感染によって発生します。カンジダはカビなので、暑くて湿った環境でよく繁殖します。 下着がきつすぎたり、不衛生な状態で放置された外陰部が原因となることがあります。妊婦や糖尿病患者のように免疫が低下している場合や広範囲の抗生物質を長期間服用している場合にもよく発生します。

  • カンジダ膣炎の症状
    • 塊状の白い分泌物が出ます。
    • 外陰部や膣の入り口がかゆくなります。
    • 外陰部がひりひりしたり、痛みを感じます。
    • 性交や排尿時に痛みを感じます。
  • カンジダ膣炎の治療法
    • 抗真菌薬を服用するか、膣錠を挿入して治療します。

3. トリコモナス膣炎

トリコモナス膣炎はほとんどの場合、性交によって感染します。 トリコモナス膣炎の原因となる原虫は水中でも移動できるため、浴場、プール、濡れたタオル、便器などを通じて感染することもあります。もしトリコモナス膣炎の症状が現れた場合、性パートナーと一緒に病院を訪れて診療を受けることをお勧めします。

  • トリコモナス膣炎の症状
    • 白や黄色の泡状の分泌物が出ます。
    • 外陰部が腫れたり、かゆくなります。
    • 細菌性膣炎を併発することが多いです。
    • 無症状の場合もあります。
  • トリコモナス膣炎の治療法
    • 抗生物質を服用して治療します。性交によって菌が伝播するため、性パートナーと一緒に抗生物質を服用する必要があります。

膣炎の予防法

膣炎は一度かかると再発しやすいため、予防が非常に重要です。 膣炎の予防に役立つ生活習慣を整理してきました。

膣炎の予防

  • 毎日膣用乳酸菌を摂取する
  • ナイロンや合成繊維素材よりも綿素材の下着を着用する
  • 外陰部の清潔を保つ
  • 抗生物質を過剰に使用しない
  • きつい服よりも快適な服を着用する

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