突然真夜中に子どもが高熱を出した時、または一人で子供を見ている時、子どもが高熱を出すとパニックにってしまいますよね。突然子どもが熱を出した場合の対処法や、子どもの熱を下げる方法を順を追って説明します。
子どもが熱を出す理由は何でしょうか？
子どもが熱を出すということは、体内のウイルスと戦っている証拠です。そのため、免疫システムが正しく機能していると判断できます。38度以下の微熱であればもう少し様子を見ることができますが、熱が38度以上に上がったり、子どもが苦しんでいる場合は、熱を下げるための措置が必要かもしれません。
子どもの熱を下げる方法
子どもに突然熱が出た時には慌てずに、以下の方法を試してみてください。
1. 体温チェック
- 熱が出たら、まず体温計で体温を測りましょう。1歳未満の子どもの正常体温は37.5度で、1歳以上の子どもは37.2度と言われています。一般的に朝は低く、夕方には高くなる傾向にあります。耳式体温計で体温を測った時に38度以上であれば注意が必要です。
2. 涼しい環境を作って熱を下げる
- 熱がある時は涼しい環境を保つことが重要ですので、子どもの服を薄着にして体を軽くするだけでも十分に助けになります。 また、ぬるま湯に浸したタオルで体を拭き、十分な水分補給をさせてください。室温は24度以下に保つことが望ましいです。
- ただし、過度な寒さで子どもが苦しんでいる場合は、無理に服を脱がせるよりも、解熱剤を服用後、薄手の服や薄手の布団を一時的にかけてください。
3. 解熱剤を与える
- 子どもが熱で非常に苦しんでいる場合は、アセトアミノフェン成分の解熱剤を子どもの体重に合わせて服用させることで熱を下げる助けになります。 ただし、2歳未満の子どもの場合は解熱剤を服用する前に必ず医師の相談を受けましょう。
- もし39度以上の高熱が出て子どもが薬の服用を拒否する場合は、点滴治療が必要になることもあります。子どもの状態に応じて正確な相談が必要なので、点滴治療や入院治療が可能な小児科を受診することをお勧めします。
4. 水分補給
- 子どもが熱を出した時に最も注意すべきことは「脱水症状」です。冷たい水ではなく、ぬるま湯を頻繁に飲むように手伝ってください。風邪による熱には麦茶やその他などが助けになることがあります。 熱がある時は消化機能も低下するので、食事も柔らかい食べ物を中心に準備してください。
子どもの熱に関連するFAQ
Q. 4ヶ月の子どもが予防接種で熱が出ていますが、長引いています。解熱剤を与えた方が良いでしょうか？
A. 予防接種後には一時的に発熱することがあります。通常1〜2日で自然に良くなると言われていますが、熱が続く場合は乳幼児用の解熱剤があれば服用しても良いでしょう。
ただし、赤ちゃんの体重や月齢に合わせた薬の服用が重要であり、赤ちゃんが長期間元気がない場合や高熱が続く場合には、小児科専門医の対面診療が必要です。
Q. 21ヶ月の子どもが発熱しています。解熱鎮痛剤を何度も飲ませてもいいですか？
A. 解熱鎮痛剤を服用しても熱が下がらない場合は、解熱鎮痛剤を再度服用することが可能です。同じ薬は6時間以上の間隔をあけて服用でき、異なる成分の場合は2〜3時間の間隔をあけて服用してください。
2〜3時間の間隔でアセトアミノフェン（例: タイレノール）系の薬と非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）であるイブプロフェンの薬を交互に与えると効果がでやすいといわれています。薬を何個まで服用可能かというよりは、各薬の推奨用量を超えないことが重要です。
ただし、持続する高熱については他の原因疾患がある可能性があるため、子どもの熱を下げることよりも熱の原因について、たとえば咳や痰、喉の炎症など正確な原因を見つけて治療することが重要です。
Q. 生まれて100日の赤ちゃんの体温が39.2度まで上がった後、解熱剤を与えて正常に戻りました。家にコロナに感染した子がもう一人いますが、コロナのせいでしょうか？病院で熱の原因を調べるべきですか？
A. 生まれて間もない赤ちゃんの場合、発熱の原因は多様です。赤ちゃんは自分の意志を表現することが難しいため、体が痛いとき、体調がすぐれないときは泣いて表現することがあります。突然激しく泣く場合は、どこか悪い可能性があるので、注意深く確認してください。
何をしても赤ちゃんの泣き声が止まらない場合は、気づけていない体の異常があるかもしれません。まずは熱が下がったのであれば様子を見ても良いと思いますが、発熱の兆候は細菌感染やウイルス疾患を意味する可能性があるため、繰り返される高熱がある場合は専門医と相談して原因を確認することをおすすめします。
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