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火傷の種類別応急処置法、水ぶくれ、傷跡、原因、症状、治療法まとめ

火傷の種類と、応急処置について詳しく説明します。

2024-08-02

火傷の種類別応急処置法、水ぶくれ、傷跡、原因、症状、治療法まとめ

火傷とは?

火や熱湯、化学物質などによって皮膚および組織が損傷することを火傷と呼びます。 火傷の程度は火傷を負った広さと深さによって決まり、火傷の部位や年齢などの要素も考慮されます。

火傷の原因は?

火傷の原因 には、熱傷、化学火傷、吸入火傷、そのほか放射線、電気による火傷があります。

  1. 1, 熱傷 : 火、熱湯、蒸気、熱い液体によって発生します。
  2. 2, 吸入火傷 : 熱い空気や煙によって発生します。
  3. 3, 化学火傷 : 化学物質によって発生します。
    • pH 7以下の強酸: 酢酸、塩酸、硫酸など
    • pH 7以上の強アルカリ: アンモニアなど

火傷の水ぶくれ

火傷の主な症状は?

火傷はその深さによって1~4度に分けられます。

1度火傷

屋外で強い日光にさらされたり、ガス爆発や熱い液体に瞬間的に接触したときに発生します。 痛みとともに皮膚が赤くなる発赤現象が見られ、このとき水ぶくれはできません。数日で痕跡なく回復します。

2度火傷

火傷によって皮膚の真皮層まで損傷を受け、水ぶくれができ、腫れ、激しい痛みを伴います。 感染のリスクがあり、傷が完全に治った後でも傷跡が残ることがあります。損傷の深さに応じて表在性2度火傷と深在性2度火傷に分かれます。

  • 表在性2度火傷: 真皮の一部のみが損傷された状態で、表皮再生が行われ、2週間程度で回復します。
  • 深在性2度火傷: 真皮層の大部分が損傷された状態で、感染がなければ2~4週間後に回復し、傷跡が残ります。

3度火傷

皮膚表皮、真皮層だけでなく皮下組織まで損傷を受けた場合です。 皮膚は乾燥し、皮膚の色は蝋のような白色、または焦げた茶色や黒色に変わります。皮膚の感覚を失い、針で刺しても痛みを感じず、患部は周囲の組織よりも沈んで見えることがあります。

4度火傷

皮膚の全層とともに皮下の筋肉、腱、神経または骨組織まで損傷を受けた場合を指します。

火傷の治療法は?

火傷の治療は火傷の程度と種類に応じて異なります。 場合によっては皮膚移植、火傷再建、リハビリなどを行うことがあるため、必ず専門医の診療が必要です。

1. 熱傷

  • 火傷がこれ以上進行しないように患者を安全な場所に移動させます。
  • 患部を流水で15~30分ほど冷やします。
  • 水ぶくれが発生した場合や子供の場合は、必ず病院に行き追加の処置を受けましょう。

2. 吸入火傷

  • 患者を安全な場所に移動させます。
  • 衣服をゆるめ、新鮮な空気を吸えるようにします。
  • 気道確保が難しい場合は気道確保を行い、呼吸または心停止が発生した場合は心肺蘇生を開始します。
  • 病院に搬送します。

3. 化学火傷

  • すぐに流水や生理食塩水で化学物質を除去します。
  • 化学火傷は3度以上の火傷と見なされるため、緊急室に搬送する必要があります。

火傷の応急処置

火傷の応急処置法は?

水や火で火傷した場合、服を脱がす必要がありますが、患部の水ぶくれが剥がれるのを防ぐため、患部の服をハサミで切り取って慎重に脱がせる必要があります。 水ぶくれができた場合、感染のリスクがあるため、自宅で無理に破裂させたり皮膚を剥がしたりしないようにします。

傷部位を消毒する際アルコールや過酸化水素などの刺激性消毒剤を使用することは避けましょう

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