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夏に急増する「アポロ病」の症状と感染性、治療法と予防法は?

アポロ病(出血性結膜炎)の症状、感染性、原因、治療法、予防法について

2024-08-08

夏に急増する「アポロ病」の症状と感染性、治療法と予防法は?

アポロ病(出血性結膜炎)とは?

一般にアポロ病と呼ばれる出血性結膜炎は、ウイルス性結膜炎の一種で急性出血性結膜炎とも呼ばれます。 この疾患は1969年にガーナで初めて確認され、発生時期がアポロ11号の月面着陸の時期と一致したためアポロ病と呼ばれるようになりました。流行する時期は主に初夏から秋までです。

アポロ病の原因は?

アポロ病はエンテロウイルス70型やコクサッキーウイルスA24型によって結膜が感染して発生します。 一般的な流行性結膜炎と同様に、感染した目の分泌物を通じて感染が広がります。感染経路は人との直接接触、物を通じた間接接触などがあり、感染力は非常に強いです。

アポロ病症状

アポロ病の症状は?

アポロ病の主な症状には、突然の目の痛み、異物感、まぶしさ、大量の涙が挙げられます。 通常、片方の目に先に症状が現れ、数時間後に反対側の目に広がります。

診察所見では結膜充血、まぶたの腫れ、結膜下出血(目の白目を覆う結膜の血管に出血が生じる現象)、結膜濾胞が観察され、結膜浮腫が見られることもあります。患者の25%には発熱、倦怠感、全身筋肉痛が現れ、潜伏期間は8~48時間ほどです。初日が最も症状が重く、経過期間は5~7日と比較的短いです。

アポロ病の症状

  • 結膜出血の様相を示し、目が激しく充血し、痛みを感じます
  • 異物感、かゆみ、まぶしさ、涙、まぶたの腫れ、結膜の腫れ、耳前リンパ節の腫れが生じることがあります
  • 子供の場合、大人よりも症状が重く、発熱や倦怠感、嘔気、嘔吐、呼吸器症状が伴うことがあります
  • まれに後遺症として手足の麻痺が現れることもあります

アポロ病の診断は?

アポロ病は問診によって患者の症状を診断し、細隙灯顕微鏡検査、培養検査などを通じて確定診断を行います。 主に細隙灯顕微鏡検査を通じて充血の程度と部位、分泌物の様相、結膜下出血の有無などを観察します。

アポロ病治療

アポロ病の治療法は?

アポロ病はウイルス感染による疾患であるため、対症療法以外に特別な治療法はありません。 ほとんどは1週間ほどで自然に良くなり、症状を緩和し二次的な細菌感染を防ぐために眼科治療を受けましょう。眼科治療では、二次的な細菌感染を防ぐために抗生物質を使用したり、症状を軽減するために抗炎症薬などを処方します。

アポロ病の注意事項と予防法は?

アポロ病発症後約2週間は感染力があります。 主な伝播経路は目の分泌物、タオル、寝具、コップ、地下鉄のつり革などの媒介物に存在するウイルスを通じて感染するため、注意が必要です。目をなるべく触らず、触った後は必ず手を洗う習慣が重要です。アポロ病発症後最初の1週間が最も感染力が強い時期なので、この時期はできるだけ家で休息を取り、プールや銭湯などには行かないようにしましょう。

アポロ病の予防法

  • 普段から清潔でない手で目を触らない
  • 目を触った後に手をきれいに洗う
  • コンタクトレンズをつけたまま泳がない
  • 目の病気が流行している時はプールなど人の多い場所に行かない

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