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失明まで引き起こす網膜剥離の前兆症状や種類、治療法まとめ

放置すると失明する可能性がある網膜剥離、前兆症状、種類、治療法、予防法をすべてまとめました。

2024-07-23

失明まで引き起こす網膜剥離の前兆症状や種類、治療法まとめ

網膜剥離とは?

網膜は眼球の後ろ側を覆っている透明で薄い層です。私たちの目をカメラに例えるなら、光がカメラレンズに相当する水晶体を通過した後、像が結ばれるフィルムのような役割をする部分です。この網膜が眼球内壁から剥がれたり、浮き上がる状態を網膜剥離といいます。

網膜剥離が疑われる症状3つ

1, 網膜剥離の初期には 視野が次第に狭くなり、目の前に黒いカーテンが降りてきたような症状 を訴えます。曇って歪んだ視野とともに視力低下が現れます。 2, 飛蚊症が生じ、目の前にハエやホコリが浮かんでいるような症状 を感じます。 3, 目を左右に動かすと光がちらつく症状 である光視症が生じ、ひどい場合は閃光が見えます。

網膜剥離は失明に進行する可能性がある疾患なので、疑わしい症状がある場合はすぐに眼科を受診しましょう。

網膜剥離に注意が必要な人は?

網膜剥離は近視が強い人や、網膜異常の家族歴がある人、目の手術を受けたことがある人に多く見られます。 目に強い衝撃を受けたり、眼球の外傷がある場合にも発生しやすくなります。日常的に目を強くこする行動も目に圧力がかかるため、注意が必要です。 網膜剥離初期症状

網膜剥離の原因は?

網膜剥離は発生する原因によって3つに分類されます。

裂孔性網膜剥離

網膜剥離の中で最も一般的な形態です。 外傷や手術、強度近視などの理由で網膜が裂けて穴が開くと、眼内を満たしていた透明な硝子体が網膜に生じた穴の下に流れ出し、網膜を浮き上がらせます。網膜が浮き上がると血液供給が困難になり、正常に機能しなくなります。裂孔性網膜剥離は急速に進行するため、すぐに病院を受診する必要があります。

牽引性網膜剥離

牽引性網膜剥離は糖尿病網膜症や網膜血管炎、未熟児網膜症などの疾患によって生じます。 網膜疾患が網膜に瘢痕組織を残し、この組織が網膜を下に引っ張って元の位置から浮き上がらせてしまうことによって発生します。

滲出性網膜剥離

網膜に裂け目がなく、腫瘍や炎症によって網膜の下に滲出液がたまり、網膜が剥がれることを指します。

網膜剥離の治療法は?

検査を通じて網膜剥離の進行時期を確認し、その時期に応じて詳細な治療が異なります。 網膜に裂孔が生じても網膜剥離まで進行していない場合は、即時レーザー光凝固術で網膜剥離の進行を予防できます。

しかし、網膜剥離が進行した場合は硝子体切除術やガス網膜付着術、強膜バックリング術などの手術で浮き上がって剥がれた網膜を再び元の位置に戻さなければなりません。網膜剥離が発生してから迅速に手術を受けると、網膜を再付着できる可能性は90%程度ですが、元の視力に回復することは難しい場合があります。 網膜剥離自己診断

網膜剥離の予防法は?

網膜剥離は早期発見が非常に重要な疾患です。 網膜剥離が発見される時期によって視力回復率に差があるためです。早期に発見された場合、約80〜90%の高い視力回復率を示しますが、時期を逃すと回復が難しくなります。悪化すると失明に至ることもある疾患なので、症状が疑われる場合はできるだけ早く眼科を受診する必要があります。

日常的に目に対する外傷に注意し、強度近視の場合は定期的に網膜検査を受けましょう。特に飛蚊症が発生してから6ヶ月〜1年が経過すると網膜剥離が発生する確率が高くなるため、飛蚊症の患者は定期的に網膜剥離の有無を確認することが重要です。

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