乾燥が気になる冬、口の渇きに注意!口腔乾燥症の原因と対策
冬になると空気が乾燥し、特に口の渇きが気になることがあります。これは外部の乾燥した空気が口腔内に直接触れることで、口が乾くからです。しかし、他の原因によっても口腔乾燥症が発生することがあることをご存じでしょうか? 今回は、口腔乾燥症の原因、症状、解決方法について詳しく説明します。
口腔乾燥症とは?
健康な成人では、1日に1〜1.5リットルの唾液が分泌されますが、これより少ない場合、口の渇きを感じることがあります。 水分を摂取しても口の中の乾燥が続く場合、口腔乾燥症の可能性があります。
口腔乾燥症の原因は?
口腔乾燥症は、シェーグレン症候群、貧血、糖尿病、栄養素の欠乏、加齢などの全身的な原因 によって唾液の量が減少することで発生することがあります。また、さまざまな薬物の服用や神経系疾患も口腔乾燥症を引き起こす可能性があります。うつ病などの精神的な疾患も唾液の分泌に影響を与えることがあります。さらに、抗がん剤の投与や唾液腺近くの放射線治療も口腔乾燥症の原因とされています。
口腔乾燥症の症状は?
口腔の乾燥が進行すると、次のような症状が現れることがあります。
- 食べ物を噛んで飲み込むのが難しい
- 話しづらい
- 消化障害
- 辛い食べ物や刺激の強い食べ物を食べると口の中が痛む
- 歯肉炎や虫歯ができやすい
口腔乾燥症の診断方法は?
基本的な状態での 唾液の分泌が1分間に0.1ml以下 であれば、口腔乾燥症と診断されることがあります。
シェーグレン症候群などの原因疾患を鑑別するために小唾液腺の組織検査が行われるほか、血液検査や腫瘍の浸潤を評価するためのCTスキャンが追加されることがあります。正確な診断のために唾液腺スキャンが実施されることもあります。
口腔乾燥症の解決方法は?
口腔乾燥症の原因となる疾患がある場合、それを治療することが必要です。 口腔乾燥を緩和するために人工唾液製品を使用したり、唾液の分泌を促進する薬を使用することがあります。また、口腔内の炎症を防ぐためにフッ素や消毒薬が含まれたうがい薬を使用して治療することもあります。
口腔乾燥症解消のための生活習慣は?
口腔乾燥症の症状を緩和するために、唾液の分泌を刺激するガムや酸味のある食べ物を摂取することが有効です。 また、十分な水分を摂取し、熱く乾燥した場所に長時間いることは避けましょう。アルコールやタバコも口腔乾燥症を悪化させる可能性があるため、控えることをお勧めします。唾液の分泌が減少すると虫歯ができやすくなるため、日常的に口腔内を清潔に保つことが重要です。
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