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[1分で解説] 毛嚢炎とニキビはどう違うの?

肉眼では区別が難しい毛嚢炎とニキビの違いについて、わかりやすくご説明します。

2024-08-02

[1分で解説] 毛嚢炎とニキビはどう違うの?

Q. 毛嚢炎とニキビの違いが知りたいです。

髭が多い30代男性です。毎朝のシェービングの刺激のせいか、顎や口の周りにいつもニキビがあります。友達に、ニキビじゃなくて毛嚢炎じゃないかと言われました。毛嚢炎とニキビを区別する方法ってありますか。毛嚢炎は完治しますか?

毛嚢炎ニキビ

A. 毛嚢炎とニキビは見た目では区別が難しいことがあります。

毛嚢炎とニキビは見た目が似ていますが、異なる疾患です。ニキビは毛嚢内に皮脂がたまり発生しますが、毛嚢炎は毛嚢に炎症が起きることで発生する皮膚疾患です。これらを区別する方法は「面皰(コメド)があるかどうか」です。 面皰はニキビの種であり、ホワイトヘッドが閉鎖面皰、ブラックヘッドが開放面皰です。

ニキビは面皰を経て炎症性病変に進化し、毛嚢炎は面皰ができずに赤く痛む炎症が直接現れます。しかし、自己判断が難しいため、毛嚢炎かニキビか分からない場合は皮膚科医の診断を受けるのが最も正確です。

ニキビ

  • 毛穴の中央に白い脂が溜まり、圧出したときに炎症と共に面皰(ニキビの種)が出てくる。

毛嚢炎

  • 毛嚢炎は圧出しても炎症だけが出て、面皰は出てこない。
  • 面皰ができずに直接赤く痛む炎症が現れる。

毛嚢炎は細菌感染による皮膚疾患であるため、主に口元や顎の周りに現れることが多いです。特に 男性の場合、シェービング後に発生しやすいことから、皮膚バリアが弱まり細菌感染が起こり毛嚢炎が発生すると考えられます。 その他にも、毛嚢炎を引き起こす原因は免疫力低下、食習慣、遺伝など多岐にわたるため、毛嚢炎の完治が難しい場合があります。

一般的な毛嚢炎の治療法は、初期に膿んだ部位を切開して膿を排出し、抗生物質を服用します。慢性の炎症の場合は、抗菌、抗ウイルス、抗掻痒作用のある副腎皮質ホルモン剤を皮膚に塗布して治療する方法もあります。

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