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『食中毒』の症状、予防法、治療、止瀉薬、病院での治療について

夏の食中毒の予防法、症状、治療、止瀉薬、薬、病院での治療についてまとめました

2024-08-20

『食中毒』の症状、予防法、治療、止瀉薬、病院での治療について

蒸し暑い夏には、食べ物が傷みやすくなります。食品衛生に少しでも注意を怠ると、食中毒にかかりやすくなります。今回は、多くの方が気になる食中毒についての質問をまとめました。食中毒の症状と治療法、夏の予防策、止瀉薬や薬について説明していきます。

食中毒の症状と治療法が知りたいです。

食中毒は、食品媒介の疾患で、消化器が感染し、下痢や腹痛などの症状が急性または慢性で現れる病気です。 原因物質によって潜伏期間や症状の程度は異なりますが、一般的に食品摂取後72時間以内に発熱、嘔吐、腹痛、下痢などが現れます。

食中毒の症状に対する治療には、通常、対症療法が使用されます。おかゆやおじやを少量摂取しながら、水や電解質飲料などの水分を多く摂取することが助けになります。通常、2〜3日以内に症状は改善しますが、重篤な場合には脱水などの症状が引き起こされることがあるため、病院への受診をお勧めします。

食中毒症状

Q. 夏場の食中毒予防のための対策が知りたいです。

夏には気温の上昇によって食中毒の発生が急増する可能性があるため、 家庭や集団給食施設などで食品を扱う際には特に注意が必要です。保健所が推奨する夏場の食中毒予防策を紹介します。

  • すべての食品は加熱して食べ、水は必ず沸かして飲むこと
  • 調理した食品を室温に放置しないこと
  • 調理済み食品は徹底的に再加熱してから食べること
  • 生食品と調理済み食品を別々の袋に入れて混ざらないようにすること
  • 肉類や魚介類を扱った包丁やまな板は交差汚染が発生しないように分けて使用すること
  • 食品を調理する前、食事前、トイレの後、外出後には必ず手を洗うこと
  • 台所内を清潔に保ち、調理台、まな板、包丁、ふきんの清潔に特に注意すること
  • 集団給食時には生食品の提供を避けること
  • 魚を扱う際は、鰓や内臓を取り除いた後、流水でよく洗ってから調理し、包丁やまな板を徹底的に消毒すること
  • 手に傷がある場合は肉類や魚介類を扱わないこと

食中毒薬

Q. 食中毒で下痢がひどいとき、下痢止めを飲んでもいいですか?

自己判断での下痢止めの服用は避けましょう。 食中毒にかかると嘔吐や下痢が繰り返されるのは、体が腸内の細菌や毒素を排出するための防御反応をしているためであり、下痢止めを安易に使用すると、腸内の毒素や細菌の排出が遅れ、回復が遅れる可能性があります。

Q. 食中毒で病院の治療が必要な場合は?

下痢や嘔吐以外にも血便や39度以上の高熱が出る場合は、腸粘膜が破壊されて炎症が起こっている可能性が高いです。 この場合、病院で抗生物質治療を受けることが安全です。腸粘膜が破壊されると、細菌が血液に乗って全身に広がり、全身の炎症反応を引き起こす敗血症になる可能性があります。このような症状は、慢性疾患を持つ人や免疫力の低下した高齢者に見られることが多いです。

乳幼児の場合も、食後に下痢をするようであれば病院での治療が推奨されます。 成人よりも体内の水分が不足しやすく、脱水症状が起こりやすいためです。健康な成人でも、2日以上下痢が続く場合は、絶食しながら点滴で糖分や水分、電解質を補給することが望ましいです。

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