ケガをしたり緊張したりすると、関節に痛みが生じることがあります。こういった関節痛の症状が長引く場合は他の疾患が原因かもしれません。関節痛の原因や症状、疑われる疾患についてまとめてご紹介します。
関節痛とは?
関節痛とは、骨の関節が痛む症状のことです。
関節とは、体を動かすために上下の骨を結びつける靭帯、骨の軟骨、関節膜などから形成される部分です。この構造のどこかに異常があると関節痛が生じます。
関節痛の原因
関節痛の主な原因は、加齢による軟骨の損傷とケガです。
しかし、関節痛は関節炎や感染症によっても発生するため、痛みが激しい場合は診察を受けて原因を分析する必要があります。関節痛の原因となり得る疾患をまとめてご紹介します。
- 外傷による関節痛 :靭帯損傷、骨折、半月板損傷
- 細菌感染による関節痛 :化膿性関節炎、結核性関節炎
- 自己免疫反応の異常による関節痛 :リウマチ関節炎、慢性小児関節炎
- 結晶周辺組織の炎症による関節痛 :痛風
- 加齢による関節痛 :変形性関節症
- 体内代謝異常による関節痛 :骨粗しょう症
代表的な関節痛の症状を伴う疾患
上記の関節痛の原因のうち、関節痛の症状が現れる代表的な疾患をまとめました。
該当する疾患が疑われる場合は、病院を受診して診察を受けることをお勧めします。
膝蓋軟骨軟化症
特に女性に多く見られる疾患です。座ったり立ったりする際や階段を下りる際に膝がズキズキする症状が現れます。
登山後や膝関節を無理に使った後に痛みが発生する場合、膝蓋軟骨軟化症の可能性が高いです。通常は筋力強化運動や物理療法で症状が緩和されますが、症状が長引く場合は専門医の診察が必要です。
半月板損傷
運動選手、特に体の接触が多いスポーツ選手に発生するリスクが高い疾患です。
膝の軟骨板が破裂することで発生する症状です。物理療法でも症状が緩和されますが、痛みが激しい場合は関節鏡手術が必要です。
リウマチ関節炎
30代後半以降の女性に主に現れる症状です。朝起きたときに体が重く、関節が硬く感じてすぐに活動できないなどの症状が見られます。
さまざまな治療法がありますが、完治する疾患ではないため、薬物や物理療法で症状を緩和し、管理していきます。
変形性関節症
通常50代以降に発生する痛みです。関節を保護している軟骨の損傷や変性変化により、関節を構成する骨や靭帯が損傷し、炎症と痛みが発生します。
症状は徐々に現れ、数か月から数年にわたり悪化していきます。関節が柔軟でなくなり、歩行中に頻繁に休むようになり、階段の上り下りが難しくなります。初期には薬物や物理療法で治療しますが、重症の場合は骨切り術や関節鏡が必要になることもあります。
関節痛の治療
関節痛は原因を特定し、迅速に治療することが最も重要です。
靭帯、腱、軟骨など関節部位に損傷が生じた場合、休息を取っても症状が改善されないため、初期には冷やしたり、湿布を貼って炎症の拡散を防ぎ、できるだけ早く原因を特定して適切な治療を受ける必要があります。
症状の部位や痛みに応じて、整形外科やリウマチ内科での治療をお勧めします。
関節痛の予防法
関節痛を予防する生活習慣をご紹介します。
適時に食事を取り、十分な睡眠をとることから始めましょう。
- 適切な室内温度の維持
- 関節は温度に敏感であるため、室内温度を26〜28度に維持し、温度差が大きく感じられないように気を付けましょう。
- 運動や無理な動きをする前のストレッチ
- 若い方の炎症疾患の場合、柔軟性が不足していることが多いです。柔軟性を高めるためにストレッチを頻繁に行いましょう。十分にストレッチを行うことで血流の循環を助け、炎症物質が速やかに排出されるようになります。
- 禁煙、禁酒
- アルコールとタバコは骨密度を低下させ、軟骨を悪化させるため、できるだけ避けることをお勧めします。特に喫煙は酸化ストレスを増加させ、関節や骨の健康に悪影響を与えることが知られています。
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