ADHDとは?
ADHDは
注意欠陥・多動性障害
を意味する疾患です。落ち着きのなさ、多動性、衝動性を特徴とする疾患で、12歳以前に発症し、慢性的な経過をたどり、さまざまな機能領域に影響を与えます。
主に男性に見られる症状で、小学生の約13%、中高生の約7%がADHDを持っています。最近では成人にもADHDの症状が現れることが多く、
子供の頃にADHDを経験し、完治せずにその症状が成人になっても続く場合があると報告されています。
ADHDの原因
ADHDは
脳内で注意集中能力を調整する神経伝達物質(ドーパミン、ノルエピネフリンなど)が不均衡になることで発生する疾患
ですが、正確な原因は現在まで明らかになっていません。そのほか、脳の損傷、脳の後天的な疾患、未熟児などが原因と推定されています。
ADHDの症状
ADHDの症状は患者の年齢とともに変化する傾向があります。一般的には以下の症状が現れます。
- 集中力を維持するのが難しい
- 過度に集中する
- 整理整頓が苦手で忘れっぽい
- 落ち着きがなく絶えず活動する
- 衝動的である
- 感情のコントロールが難しい
また、幼児期に現れるADHDの症状は以下の通りです。
- 授乳がうまくいかない、または授乳中に泣きわめく
- 睡眠時間が非常に少ない、または頻繁に目が覚める
- 駄々をこねたり、せわしなく動き回る
- 過度に指をしゃぶったり、頭を打ちつけたり、体を前後に揺らす行動が見られる
- 睡眠や授乳などの生活リズムが非常に不規則である
ADHDの自己診断
自分がADHDに該当するか気になる場合は、以下の自己診断テストを通じてチェックできます。
18項目のうち12項目以上に該当する場合は、専門家の診断が必要と判断されます。
しかし、より正確な判断のためには精神科専門医との相談が必要です。
- 話しすぎる
- 自分の順番を待てない
- 質問を最後まで聞かずに答える
- 他人を妨害し、干渉する
- 外部刺激によって容易に気が散る
- 場面にそぐわないほど過度に走り回ったり、よじ登ったりする
- 指示に従って学業や家事などのやるべきことを完了できない
- 静かな遊びや娯楽活動に参加するのが難しい
- 課題や活動を体系的に行うのが難しい
- 常に動き回っているかのように見える
- 勉強や宿題など、持続的な精神的努力を要する活動を避けたり、嫌がったり、やろうとしない
- 学校の授業や仕事、その他の活動において注意が散漫でミスが多い
- 課題や活動に必要なもの(宿題、鉛筆など)をなくす
- 課題や遊びにおいて持続的に集中するのが難しい
- 他人が直接話しているにもかかわらず、聞いていないように見える
- 静かに座っていられず、手足を動かしたり、体をもじもじさせる
- 日常の活動を忘れる(例:宿題を忘れる、弁当を学校に持っていくのを忘れる)
- 授業中や静かにしていなければならない場面で席を離れて歩き回る
ADHDの治療方法
ADHDには薬物療法が最も効果的とされています。
ADHD患者の80%程度で明らかな改善が見られ、集中力、記憶力、学習能力が全般的に向上します。また、注意散漫や過度な活動、衝動性は減少します。
ADHD患者に処方される薬物は大部分が「向精神薬」で、習慣性や中毒の恐れがあるため、専門医の正確な判断によってのみ処方が可能です。
ADHD診断テストで薬物治療が必要ないと判断された場合は、処方されないこともあります。
ADHDは薬物療法だけで全てが解決するわけではなく、自己調整能力を向上させる認知行動療法、学習療法などの多様な治療の併用でさらなる効果を期待できます。成人ADHD患者の場合、体系的にスケジュールを管理を行うことで、業務効率と集中力を高めることができます。
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