「蓄膿症」として知られている「副鼻腔炎」。副鼻腔炎はアレルギー性鼻炎を適切に治療せずに放置すると、合併症として発症することがある病気です。特に季節の変わり目には、副鼻腔炎で病院を訪れる患者が増える傾向にあります。副鼻腔炎(蓄膿症)の原因、症状、治療法について詳しく説明します。
副鼻腔炎とは?
私たちの
顔の骨には空気で満たされた空洞
があります。この空洞を「副鼻腔」と呼びます。部位によって、篩骨洞、上顎洞、前頭洞、蝶形洞に分かれています。
副鼻腔は「自然孔」と呼ばれる小さな通路を通じて鼻腔に開いています。副鼻腔の役割は明確にはわかっていませんが、声の共鳴、外部から吸い込む空気の加湿、鼻腔内の圧力調整、そして頭蓋骨を軽くする役割があると推測されています。
したがって、
副鼻腔炎は副鼻腔の内側を覆う粘膜に炎症が生じること
を意味します。
顔の骨の中にある小さな穴が詰まり、副鼻腔が適切に換気および排泄されず、二次的に副鼻腔に炎症が発生し、膿性分泌物が溜まることで炎症が悪化する状態
です。副鼻腔炎は一般的に「蓄膿症」とも呼ばれます。
副鼻腔炎の症状
副鼻腔炎は一般的に、
黄色く粘り気のある鼻水が鼻の中を満たし、鼻や鼻周りの頬骨部分に痛み
を引き起こします。急性副鼻腔炎の場合、
鼻詰まり、鼻水、後鼻漏(鼻や副鼻腔から大量に生産された分泌物が喉の後ろに流れ込む現象)、高熱、咳、倦怠感
などの症状が現れます。
慢性副鼻腔炎の場合、疲労感や集中力の低下など一般的な症状が多く、主に
鼻詰まり、粘液性鼻水、後鼻漏、咳とともに顔面痛、歯痛、耳の痛みや耳が詰まった感じ
などが代表的です。頭痛や嗅覚、味覚の低下が生じることもあります。
子供に見られる副鼻腔炎の症状は次の通りです。
- 10~14日以上続く風邪
- 粘り気のある黄緑色の鼻腔分泌物
- 鼻水が喉の後ろに流れる、咽頭痛、咳、吐き気、嘔吐
- 頭痛(6歳以下では珍しい症状)
- ぐずったり元気がない
- 目の周りの腫れ
副鼻腔炎の治療
副鼻腔炎の治療には、
適切な抗生物質の投与と自然孔を通じた副鼻腔の排液と換気を維持し、発病の先行要因を改善すること
が優先されます。急性副鼻腔炎は通常、抗生物質を使用して治療します。副鼻腔は温かく湿った暗い環境であり、細菌が繁殖しやすいので、抗生物質だけでも治療が可能です。
慢性副鼻腔炎の場合も経口抗生物質で治療が行われ、補助治療法として生理食塩水を使った鼻腔洗浄法があります。しかし、内科的治療でも効果がない場合は手術治療が必要になることがあります。
代表的な手術方法として「機能的内視鏡副鼻腔手術」があり、これは内視鏡を使って副鼻腔の粘膜の病的部分のみを選択的に除去する方法
です。しかし、手術には合併症が伴うことがあるため、医師との十分な相談の上で決定する必要があります。
副鼻腔炎の予防法
副鼻腔炎を予防するためには、風邪を引かないことが最も重要です。外出後は必ず手を洗い、定期的に室内の空気を換気するなど、免疫システムが崩れないように健康管理を徹底してください。
また、アレルギー性鼻炎を適切に治療せずに放置すると、副鼻腔炎が合併症として発生することがあるため、アレルギー性鼻炎の症状が重い場合は適切な治療を受けましょう。
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