乳糖不耐症とは?
牛乳を飲んだ後にお腹に不快感を感じたり下痢をする場合、乳糖不耐症の可能性があります。
小腸で牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素「ラクターゼ」が不足しているため、乳糖が消化されずに起こる現象です。消化されなかった乳糖が大腸のバクテリアと出会い発酵し、下痢や腹痛を引き起こします。アジア人のほとんどは乳糖不耐症を経験していて、また、年齢とともに乳糖を消化する力は誰でも低下することがあります。
乳糖不耐症の原因
乳糖を分解するラクターゼが不足しているためです。
多くの人は幼児期までラクターゼが十分にありますが、成長するにつれて様々な食物を摂取することでラクターゼが徐々に減少します。
乳糖不耐症の人は、このラクターゼが他の人より急激に減少するため、乳製品を消化するのが難しくなります。その他にも、小腸に病気や損傷がある人、小腸を切除した人もラクターゼ不足により乳糖不耐症になることがあります。まれに先天性疾患で生まれつきラクターゼが不足している場合もあります。
乳糖不耐症の症状
乳糖不耐症の主な症状は、牛乳を飲んだ後にお腹が張っている感じがしたり、下痢の症状が見られます。
また、普段より多くのガスがたまり、おならがたくさん出る症状も見られます。乳糖不耐症を診断するためには、牛乳を飲んだ後の症状を確認する必要があります。乳糖を摂取した後に血液検査で体の状態を確認し、乳糖が消化されないときに生成されるガスを確認する水素呼吸検査を行うこともあります。幼児の場合は便を通じて判断することができます。
乳糖不耐症の治療
体内のラクターゼを増やす治療法はありません。
また、乳糖不耐症だからといって牛乳を全く飲めないわけではありません。症状が重くなければ、少しずつ牛乳を飲んで耐性をつけることも可能です。また、乳製品を避けると体内のカルシウムが不足する可能性があるため、食事の構成に注意が必要です。
乳糖不耐症の対策
- 冷たい牛乳よりも温かくした牛乳の方が乳糖不耐症がでにくくなります。
- 牛乳をパンやシリアルなど他の食べ物と一緒に食べると、小腸に留まる時間が長くなりラクターゼが作用しやすくなります。
- チーズやヨーグルトなどの乳製品は牛乳よりも消化しやすい乳製品です。
- 乳糖をあらかじめ分解したラクトフリー製品を飲むのも一つの方法です。
小児の乳糖不耐症 vs 牛乳アレルギー
12ヶ月未満の赤ちゃんが牛乳を飲んだ後に腹痛や嘔吐などの症状を見せる場合、「牛乳アレルギー」の可能性があります。
牛乳アレルギーは食品アレルギーの一つで、免疫系が牛乳中のタンパク質に過敏に反応することが原因です。乳糖不耐症と症状は似ていますが、治療法が異なるため、牛乳を飲んで1時間以内に症状が現れたり、1週間以上症状が続く場合は病院で検査を受けることをお勧めします。
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