上咽頭がんは患者数は多くないものの、非常に致命的ながんです。上咽頭がんが具体的にどのようながんなのか、分かりやすくします。
上咽頭がんとは?
口蓋の後部から鼻の後ろを通り、咽頭の上部とつながる部分を「上咽頭」と言います。
この鼻の内部に悪性腫瘍ができるのが上咽頭がん
です。発生部位には脳へ向かう血管や神経が多く、手術を誤ると一生障害を抱えるリスクがあるため、危険ながんとされています。
上咽頭がんの原因
上咽頭がんの正確な原因は明らかになっていません。しかし、女性よりも男性に多く発生すると報告されており、
エプスタイン・バールウイルス(EBV)感染、塩漬け食品、発酵食品を加熱する際に発生する化学物質への曝露
が原因とされています。さらに、喫煙と飲酒も上咽頭がんの発生リスクを高める要因です。
上咽頭がんの症状
上咽頭がんは初期に症状を感じることはありません。首の上部に痛みはないものの、首が腫れたりしこりが感じられて病院を訪れた際に上咽頭がんと診断されるケースが最も多くなっています。その他の症状としては、
血が混じった鼻水が出る、耳が詰まった感じがする、音が聞こえにくくなるなどの症状
があります。また、上咽頭がんが進行して脳に侵入すると、物が二重に見えたり、顔に痛みを感じることがあります。
イギリス国民保健サービス(NHS)によれば、耳鳴りも上咽頭がんによって発生することがあります。
聴力が低下したり、耳の痛み、頭痛、急に声がかれる症状
が現れ、これらの症状が3週間以上続く場合は、必ず病院で検査を受けることが勧められます。
上咽頭がんの治療
上咽頭は手術で治療するのが難しい部位であり、放射線治療に比較的良く反応するため、主に放射線療法で治療します。
放射線療法と共に抗がん化学療法を行うこともあります。
放射線治療を受ける間は、放射線治療の後遺症である口腔乾燥を予防するために水分をなるべく多く摂取し、虫歯に注意することが必要です。
上咽頭がんを予防する方法
上咽頭がんは台湾、香港、インドネシアなどで発生率が高くなっているため、食生活や環境が重要な要因と考えられています。実際に
中国や台湾などの東南アジア地域では塩漬け魚を多く食べており、塩漬け保存食品に含まれる「ニトロソアミン」という成分が上咽頭がんの発生リスクを高めることが知られています。
したがって、塩漬け食品はできるだけ避けることが望ましく、普段から個人衛生を徹底し、新鮮な果物や野菜を摂取することが予防になります。また、
喫煙は悪影響を与えるため、必ず禁煙しましょう。
耳が詰まったり、鼻水に血が混じる場合は軽く受け止めず、早めに病院で正確な診断してもらいましょう。
上咽頭がんは早期に発見するほど予後が良好です。
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