イソトレチノインと抗生物質を一緒に服用してはいけない理由
イソトレチノイン系のニキビ治療薬とすべての種類の抗生物質を必ずしも併用できないわけではありません。
イソトレチノインと一緒に服用してはいけない抗生物質の種類は以下の通りです。
- ドキシサイクリン系の抗生物質
- ミノサイクリン系の抗生物質
- テトラサイクリン系の抗生物質
これらの抗生物質はイソトレチノインと併用することで、脳内の血圧が上昇し、偽脳腫瘍のリスクを高める可能性があるため、併用は絶対に避けましょう。
偽脳腫瘍は脳腫瘍に似ていますが、実際には腫瘍が発生しない状態で、頭痛、めまい、視覚障害などの症状が現れます。
代表的なドキシサイクリン系の抗生物質としては「ミノシン」があり、これは炎症性ニキビの治療に使用される薬です。ドキシサイクリンという成分は体内で濃度が半分になるまで約1日かかり、完全に体内から消えるには約5〜8倍の時間が必要とされています。
したがって、
ミノシンを服用してからイソトレチノインを服用する場合は、1週間以上の休薬期間を持つ必要があります。
逆に、イソトレチノインを服用してからミノシンを服用する場合は、約1か月以上の休薬期間が必要ですので、必ず覚えておいてください。
- ミノシン > イソトレチノイン:1週間以上の休薬期間
- イソトレチノイン > ミノシン:1か月以上の休薬期間
ニキビ治療も重要ですが、正確な服薬指導が必須であり、副作用のリスクを最小限に抑えることができます。
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