てんかんとは?
てんかんは、脳の神経細胞が一時的に異常を起こし、過度な興奮状態を引き起こすことで、意識消失、発作、行動の変化などといった脳機能の一時的な麻痺症状が慢性的にまたは繰り返し発生する脳疾患です。
認知症、脳卒中、パーキンソン病と並んで4大脳神経系疾患の一つに挙げられる疾患です。
てんかんの原因
てんかんの原因は様々です。妊娠中の栄養状態、出産時の合併症、頭部外傷、毒性物質、脳感染症、腫瘍、脳卒中、脳の退行性変化などがてんかんの原因になるとされています。しかし、てんかんの正確な発生原因が不明な場合も多いです。
てんかんを引き起こす代表的な疾患を年齢別に区別すると以下の通りです。
- 乳児期: 周産期(出産前後の期間)脳損傷、先天性奇形、低カルシウム血症、低血糖症、代謝性疾患、髄膜炎、脳炎
- 幼児期: 熱性けいれん、周産期脳損傷、感染症
- 学童期: 特発性(原因不明)、周産期脳損傷、外傷、感染症
- 青年期: 外傷、腫瘍、特発性、感染症、脳卒中
- 高齢期: 脳卒中、頭部外傷、腫瘍、退行性疾患
てんかんの症状
てんかんの最も一般的な症状は
運動性けいれん発作
です。しかし、脳の領域や位置によって症状は様々な形で現れることがあります。
腕の動きを制御する脳の領域で発作が起こると、片腕だけが震える程度の症状が発生することがあり、側頭葉の部分で発生するとぼんやりして一時的に意識を失い、口を動かす症状が現れることがあります。
両側の脳全体に広がると泡を吹き、全身が硬直する発作が発生することもあります。
このように、てんかんによる発作は、影響を受けた脳の部位とその強度に応じて、軽く瞬きする症状から体全体が激しく震える症状まで、様々な形で現れます。
てんかんの治療
てんかんの治療は大きく分けて
薬物治療
と
手術治療
に分けられます。
最初に行われる治療は薬物治療で、てんかん患者の10人中7〜8人は薬で症状がコントロールされるとされています。
もし薬物治療で症状が改善しない場合、脳の神経回路の混乱が起こる部分を部分的に除去する手術治療が行われることがあります。
このような外科的手術が不可能な
難治性てんかん患者の場合、電気刺激治療が行われます。
手術ほどの効果はありませんが、薬物に反応せず、手術が不可能な難治性てんかん患者に使用される方法とされています。
てんかん発作の応急措置
倒れる症状を示すてんかん患者に心肺蘇生を行うと、二次被害が発生する可能性があるため注意が必要です。
- てんかん患者の発作が終わるまで見守りましょう
- 周囲の危険な物を片付け安全にを保ちましょう
- 患者の意識がない場合は横向きに寝かせ、気道が塞がらないように措置しましょう
てんかんは神経系疾患であり、心停止とは異なり呼吸することができるため、呼吸と脈拍がある場合は絶対に心肺蘇生を行ってはいけません。
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