Q. PTSDの症状は具体的にどのようなものですか?
交通事故後、PTSDの症状が徐々に現れているように感じます。事故直後は何ともなかったのですが、最近になって夜に眠れなかったり、不安感が強くなったりしています。PTSDの具体的な症状はどのようなものですか?また、PTSDは事件後どのくらいまで続く可能性があるのでしょうか?
A. PTSDの代表的な症状は、極度の不安感や抑うつ感が持続することです。
PTSDは「心的外傷後ストレス障害」を意味する用語で、深刻なトラウマを経験した後に現れる不安障害を指します。PTSDの症状は、心理的反応、身体的反応、行動的特徴に分けて考えることができます。
心理的反応
- 事件後、不安で恐ろしかった記憶が繰り返し現れる
- 抑うつ、不安、焦燥、過敏、感情のコントロールが難しい状態が続く
- 悪夢に苦しんだり、不眠が続く
身体的反応
- 心臓がドキドキしたり、ちょっとしたことで驚きやすくなる
- 胸が苦しくなったり、お腹が痛くなる症状が繰り返し現れる
行動的特徴
- 事件が再び思い出される場所や状況、人々を避ける行動
- 事件の記憶、考え、感情などを思い出さないように努める
- 周囲の人々に怒りをぶつけたり、苛立ちを感じることが増える
- 飲酒量や喫煙量が突然増える行動特性
PTSDの症状が現れる時期は個人差があり、発現時期によって急性、慢性、遅発性に分類されます。
事件直後から3ヶ月間症状が続く場合は急性、その後も改善しない場合は慢性と分類されます。遅発性は事件直後は問題ないように見えても、6ヶ月以降から症状が本格的に現れることを意味します。
したがって、
事件直後は落ち着かずPTSDの症状が現れないように見えても、事件発生後6ヶ月または数年が経ってから症状が現れることがあります。
このように遅発性PTSDの場合、早期発見が難しく、自分自身でも気づかないことが多いため、家族や周囲の人が継続的に関心を持つことが重要です。
PTSDの症状に応じて、薬物療法や安定化療法、カウンセリングなどの精神治療が行われ、継続的な治療が進められれば、症状は十分に改善する可能性があります。
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