ライム病とは何ですか?
ライム病は、
マダニが人間を咬む際に「ボレリア菌」という細菌が体内に侵入し、さまざまな臓器に病気を引き起こす感染症
です。一般的にライム病はアメリカ北東部の風土病として知られています。病気の初期段階では、
発熱、頭痛、倦怠感とともに、特徴的な皮膚病変である遊走性紅斑
が現れます。遊走性紅斑は、牛の目のように外側が赤く、中央が薄い色をしている皮膚症状です。
マダニが動物の血を吸うと、その細菌はマダニの腸内で生き続けます。このようなマダニが動物や人間を咬むことで、細菌が血流に入り込み、ライム病が発症するのです。
ライム病の原因は?
ライム病の原因は、
マダニに寄生するらせん状のグラム陰性菌であるボレリア菌
です。マダニは主に動物、特にシカや小型の齧歯類に寄生しますが、
人間がこのボレリア菌に感染したマダニに咬まれると、ライム病にかかることがあります。
ライム病の症状について教えてください。
ライム病の症状は、通常3段階で進行します。
第1段階
- 初期段階では、局所感染症状が現れます。
- マダニに咬まれてから3~32日間の潜伏期間を経て、皮膚に遊走性紅斑(牛の目のように外側が赤く、中央が薄い色をした特徴的な皮膚症状)が現れます。
- 発疹の大きさは小さな硬貨程度から背中全体に広がるものまでさまざまです。
- 発疹とともに頭痛、悪寒、倦怠感、発熱、痛みなどの症状が現れることがあります。
第2段階
- 菌が神経系に侵入し、筋肉や骨格系のあちこちに移動します。
- この過程で痛みが生じることがあり、めまいや息切れ、心電図の異常などが現れることがあります。
- 筋肉痛や関節痛が一般的で、関節、腱、筋肉、骨を移動しながら痛みが生じることがあります。また、1~2つの関節に同時に感染することもあります。
- 咽頭痛、乾いた咳、リンパ節の腫れ、結膜炎、睾丸の腫れが発生することもあります。
第3段階
- 第3段階では、関節炎が周期的に繰り返し発生します。これは治療を受けていない患者の約20%に見られ、通常、マダニに咬まれてから2年以内に発症します。
- 一部の患者では、顔面麻痺、髄膜炎、記憶喪失、重度の感情変化、集中力の低下などの症状が現れることがあります。
ライム病の治療法は?
ライム病の治療には、抗生物質が最も効果的であるとされています。
抗生物質のドキシサイクリン、アモキシシリン、セフロキシムを10~21日間経口で投与することが可能です。しかし、
8歳未満や妊娠中、授乳中の女性にはドキシサイクリンの投与が禁じられているため、専門医との相談が必要です。
治療後も約45%の患者に症状が持続することがありますが、追加の抗生物質投与は必要ありません。
ライム病の症状が重篤な場合には、セフトリアキソンという抗生物質を使用することがあります。主に、2度、3度の房室(心房と心室の)ブロックや心筋炎など、より深刻な心臓疾患や髄膜炎が発生した際に行う治療法です。
ライム病の予防方法は?
ライム病を予防するためには、虫除けスプレーを使用し、マダニに咬まれないように注意することが最も重要です。
特に木や茂みの多い地域に行く場合は、マダニが皮膚に触れないように、長袖のシャツを着たり、長ズボンの裾を靴下の中に入れると良いでしょう。
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