「指からカチッという音がする？」ばね指の症状、原因、手術、治療法

朝起きた時に突然指がうまく開けなかったり、痛みが出る場合は、「ばね指」を疑ってみることができます。最近では、スマートフォンの長時間使用が増えたことで、ばね指の症状で病院を訪れる患者も増加しています。ばね指とは何か、その原因と治療法について詳しく説明します。

ばね指とは、指の内部にある指を曲げるための屈筋腱に炎症が生じる疾患を意味します。

指を曲げる時に引っかかるような抵抗感や何かが引っかかる感じとともに痛みが生じ、銃の引き金を引くような抵抗感が感じられるため「ばね指」と呼ばれます。長時間運転する職業や家事を多くする主婦、また手を多く使う仕事に従事する人々によく発生します。

ばね指は、特定の原因が見つからない特発性の場合が多いです。

ハンドル付きの器具やハンドルを長時間握る職業や、ゴルフなどラケットを握るスポーツで手のひらが繰り返し摩擦されることで発生することもあります。また、糖尿病、痛風、腎臓疾患、リウマチ性関節炎、ガングリオンなどにより、二次的にばね指が発生することもあります。

ばね指が発生すると、指がうまく伸びず、指を無理に伸ばそうとするとスムーズに曲げられない症状が現れます。

手のひらと指がつながる関節部分に痛みが生じ、その部分が腫れることもあります。腱に炎症が生じると、指を伸ばしたり曲げたりする時に引っかかるような感じがし、引き金を引くように指が跳ねるように伸びます。

ばね指は40歳以上の成人に多く発生します。ばね指の主な発生部位は3番目と4番目の指です。症状が進行すると、指が曲がった状態で固定されることもあります。通常、朝に症状が現れ、時間が経つと改善されます。

ばね指の症状が明らかであれば、触診だけで診断が可能です。

これは、指の付け根部分に痛みがあり、指を握ったり伸ばしたりする際に微妙に腱が引っかかる感じがあるためです。必要に応じて超音波検査を行い、腱が腫れているか、周囲に炎症があるかどうかを確認することができます。

ばね指の治療方法は、症状の程度に応じて

非手術的治療と手術的治療

に分けられます。

手のひらに1cm程度の切開を行い、腱が通る通路を開ける簡単な手術を行います。手術を行うと、腱が通る際に通路での摩擦がなくなり、炎症がなくなります。手術時の合併症としては、感染、神経損傷が稀に発生することがあります。手術後、指が硬直する「指の拘縮」は、手術直後から指の運動を行うことで予防することができます。

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