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「人工涙液にも副作用がありますか?」人工涙液に関する A to Z

あまり知られていない人工涙液の副作用について詳しくお伝えします。

2024-07-17

「人工涙液にも副作用がありますか?」人工涙液に関する A to Z

レーシックやラセックのような視力矯正手術を受けた後、よく使用される人工涙液。視力矯正手術を受けた人だけでなく、現代人であれば人工涙液や点眼薬は必需品となっています。コンピュータモニターやスマートフォンを頻繁に見るため、ドライアイは誰でもかかりやすい疾患になりました。人工涙液や点眼薬は頻繁に使用する薬品であるため、正しく使用することが求められます。今回は人工涙液の正しい使用方法から副作用など詳しく解説していきます。

使い切り人工涙液と普通の人工涙液の違いは何ですか?

使い捨て人工涙液 vs 多用途人工涙液 使い切り人工涙液と大きい容量の人工涙液は添加されている成分に違いがあります。何度も使える人工涙液には「ベンザルコニウム」という防腐剤成分が含まれており、使い切り人工涙液には防腐剤が入っていません。

「ベンザルコニウム」成分は抗菌作用が優れていますが、毒性が高いため、目にしみたり、痛みを引き起こすことがあります。また、大きい容量の人工涙液を一度に多量に使用すると角膜細胞の成長を抑制し、角膜炎を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

使い切り人工涙液は防腐剤が入っていないため、レーシックやラセックなどの視力矯正手術を受けた人が使用するのに適しています。目に刺激を与える成分がないため、1日に何度も点眼しても問題ないとされています。

人工涙液の副作用は?

人工涙液の副作用 多用途人工涙液に含まれる「ベンザルコニウム」が人工涙液の副作用を引き起こす主な要因となります。1日に4回以上過剰に多用途人工涙液を使用した場合、充血、目の刺激感、角膜炎、まぶたのかゆみなどの副作用が発生することがあります。そのため、防腐剤が含まれている多用途人工涙液は必ず1日4回以内で点眼してください。

  • 充血
  • 目の刺激感
  • まぶたのかゆみ
  • 目やに
  • 眼球の痛み
  • まぶたの炎症

目やに、眼球の痛み、まぶたの炎症は稀に現れる副作用で、これらの症状が確認された場合は必ず使用を中止し、医師や薬剤師に相談する必要があります。しかし、人工涙液の副作用の程度はほとんどが軽度で、深刻な副作用が発生する可能性は低いとされています。

人工涙液の正しい使用方法は?

人工涙液の使用方法

使い切り人工涙液

  • 投薬回数は1日4〜6回が適当
  • 開封後、最初の1〜2滴は捨ててから点眼しましょう
  • 一度に1滴で十分です
  • 変質のリスクがあるため、使用後は廃棄しましょう

使い捨て人工涙液は防腐剤が入っていないため、投薬回数に特に制限はありませんが、1日4〜6回程度が推奨されるます。また、キャップを開ける際に微細なプラスチックが人工涙液に入る可能性があるため、開封後の最初の1〜2滴は捨ててから点眼するのが良いとされています。人工涙液を点眼する際は、一度に1滴で十分であり、2〜3滴も点眼する必要はありません。

容量がおおきい人工涙液

  • 1日4回以内の点眼が推奨されます

容量のおおきい人工涙液は防腐剤による副作用の懸念があるため、1日4回以内で点眼してください。また、開封後は使用期限に関わらず、約1ヶ月以内に使い切るのが良いとされています。

人工涙液を頻繁に使用すると良くないですか?

人工涙液の過剰使用 人工涙液を過剰に使用すると、目から自然に分泌される涙の免疫成分や栄養分が洗い流され、かえって目が乾燥しやすくなることがあります。また、まぶたの外側に薬が蓄積されることで皮膚炎が発生する恐れもあります。そのため、過剰に使用するよりも1時間に1回程度の使用が良いとされています。

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