遅漏とは何ですか?
性機能障害の患者の3〜4%を占める遅漏は、早漏とは対照的な概念であり、性交時に射精しようとしてもタイミングが遅れ、射精がうまくコントロールでない症状を指します。
射精不能が射精量の減少や消失を症状とするのに対し、遅漏は膣内射精以外の自慰などの他の行為での射精は可能です。つまり、性欲と勃起力は正常なのに膣内射精がうまくいかない状態を意味します。
遅漏の原因は何ですか?
遅漏の原因は精神的要因と器質的要因に分けられます。 精神的な要因としては、抑うつ、不安、ストレス、疲労、宗教的信念、不適切な性的刺激、性的感覚の集中欠如などがあり、器質的な原因としては末梢神経障害、脊髄疾患、泌尿生殖系疾患、自律神経系薬物などがあります。
遅漏の症状
遅漏は症状に応じて4段階に分類されます。
1, 最小軽度 : 膣内射精が可能だが、パートナーによって膣内射精障害が発生する場合 2, 軽度 : 膣内射精ができず、オーラルセックスなど他の方法でだけ射精が可能な場合 3, 中程度 : パートナーのいない自慰行為や振動刺激によってだけ射精が可能な場合 4, 重度 : 夢精を含め、どのような状況でも射精を経験したことがない場合
遅漏の治療方法が知りたいです。
遅漏の診断時、症状についての病歴を最優先し、器質的な原因が疑われる場合は医師の意見に従って血液検査などを行います。器質的な原因による 遅漏は、その原因を取り除くことが治療の目標であり、精神的な原因であれば 不安感や罪悪感を取り除き、性交時に精神的な混乱をなくすことを一次目標とします。交感神経興奮剤などの薬物で治療することもでき、主に行動療法を伴った治療が多く行われます。
遅漏が合併症を引き起こすことがありますか?
遅漏自体は他の身体的症状の原因になったり合併症を引き起こしたりすることはありません。 しかし、夫婦関係の円満さを損ね、性的問題に関連する抑うつ、不安などの気分障害を引き起こす可能性があり、射精不能によって自然妊娠が不可能な結果を招くことがあります。遅漏の治療には本人の意志とパートナーの協力が必要です。
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