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放置すると骨盤炎になるリスクがある『子宮頸部炎』の症状と治療法は?

子宮頸部炎の症状、原因、性感染症、治療についてまとめました

2024-08-12

放置すると骨盤炎になるリスクがある『子宮頸部炎』の症状と治療法は?

子宮頸管炎とは?

子宮頸管炎とは、子宮の入り口である子宮頸部に炎症が生じたり、感染が起こる疾患を指します。 主に子宮頸部や子宮頸管を覆う粘膜に発生し、感染性である場合があります。思春期以降のすべての年齢層の女性に見られます。

子宮頸管炎は急性と慢性に分けることができます。急性子宮頸管炎は細菌やウイルスの感染によって引き起こされ、慢性子宮頸管炎は長期にわたる感染症です。

子宮頸管炎の原因は?

子宮頸管炎は性感染症によって発生することがあります。 よく見られる性感染症の原因には、淋病、クラミジア、トリコモナス症、ヘルペス、カンジダなどがあります。

感染以外の原因としては、外傷、化学的刺激物への曝露、頻繁な膣洗浄などがあります。 慢性の場合は、急性炎症が何度も繰り返されたり、完全に治癒しなかった場合や、急性膣炎が進行した場合に発生することがあります。

子宮頸管炎の症状

子宮頸管炎の症状は?

子宮頸管炎は全く症状がないこともあります。 しかし、一部の女性はおりものが増えたり、不正出血が見られることがあります。また、性交後に出血が起こることもあります。

急性の場合、膣に痛みがあり、黄色いおりものが出ることがあり、慢性の場合は少量のおりものが見られることがあります。腰痛や残尿感、尿がスムーズに出ない感じがすることもあり、性交時に痛みや不快感を感じることがあります。

  • 症状がない
  • おりものの増加や不正出血
  • 性交後の出血
  • 腰痛や残尿感
  • 性交時の痛み

子宮頸管炎の診断方法は?

子宮頸管炎を診断するために問診を行います。 骨盤検査を実施し、膣拡大鏡を使用して赤く充血し、腫れたり刺激を受けた子宮頸部の表面状態を観察して診断を下します。

骨盤検査では、医師は子宮の入り口から分泌物や膿を採取し、淋病、クラミジア、トリコモナス、性器ヘルペス、カンジダや細菌性膣症などの感染があるかを確認します。子宮頸部、子宮、卵巣の圧痛の有無を確認するために、指を患者の膣内に挿入して骨盤部を触診することもあります。子宮頸部、子宮、卵巣で痛みを感じる場合、子宮頸管炎だけでなく骨盤炎を疑うことがあります。

子宮頸管炎の治療

子宮頸管炎の治療方法は?

子宮頸管炎の治療は、感染の種類に応じて行います。 性器ヘルペスがある場合、抗ウイルス剤を処方し、刺激や外傷による子宮頸管炎の場合、細菌を対象とした抗生物質を使用して治療します。関連する炎症は数日から数週間以内に治癒します。子宮頸部にさらなる刺激を与えないように、症状が改善するまで膣洗浄や性交などの刺激を避けることが推奨されます。

子宮頸管炎の注意事項は?

重度の慢性子宮頸管炎の場合、炎症が尿道に広がると排尿時に焼けるような痛みを感じたり、頻尿になることがあります。 また、子宮頸管炎が子宮、卵管、卵巣に広がると、腹痛や発熱を伴う骨盤炎に進行することがあります。骨盤炎は不妊や瘢痕組織による痛みなど、より深刻な問題を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
子宮頸管炎は治療を開始すれば数日以内に改善しますが、骨盤炎がある場合は感染が完全に治癒するまでに数週間かかることがあるため、症状が疑われる場合は必ず病院を訪れて治療を受けることをお勧めします。

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