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難治性疾患「潰瘍性大腸炎」の症状は?潰瘍性大腸炎まとめ

潰瘍性大腸炎はクローン病と似た難治性疾患です。潰瘍性大腸炎の症状、原因、治療法について解説します。

2024-08-08

難治性疾患「潰瘍性大腸炎」の症状は?潰瘍性大腸炎まとめ

潰瘍性大腸炎とは何ですか?

潰瘍性大腸炎は、大腸に生じる炎症性腸疾患であり、クローン病とともに原因不明の慢性炎症性腸疾患で難治性疾患に分類されます。

潰瘍性大腸炎は直腸から連続して大腸を侵し、病変が散在せず全てが連結しているのが特徴です。慢性再発性大腸炎、慢性持続性大腸炎、急性劇症大腸炎 の3種類があり、慢性再発性大腸炎が潰瘍性大腸炎の95%を占めます。

急性持続性大腸炎は5〜6ヶ月にわたり非常に重篤な症状が続き、39度以上の発熱が見られることもあり、発症後数週間以内に死亡することもある危険な疾患です。

潰瘍性大腸炎の原因は?

潰瘍性大腸炎の原因はまだ正確には解明されていませんが、大腸菌や大腸壁の免疫学的異常、遺伝的要素が影響するとされています。 また、不規則で刺激的な食習慣やカフェイン摂取、ストレス なども関連しています。最近では生活習慣の欧米化により、韓国や日本などの東洋でも発病率が急増しています。ほぼ全年齢層で比較的均一な発病傾向を示し、20〜30代で若干高い発病率が見られます。

潰瘍性大腸炎の症状は?

潰瘍性大腸炎の症状 潰瘍性大腸炎の代表的な症状として、血液や粘液を含む水様便または下痢、激しい腹痛、脱水、貧血、体重減少、発熱 などがあります。直腸が侵されると、便秘や排便後の残便感 が現れることがあり、慢性出血による貧血 が生じることもあります。

大腸に関連する症状以外にも、関節炎、皮膚変化、肝疾患、発熱、体重減少 などが現れることがあります。潰瘍性大腸炎の患者は、発病後1年以内に再発を経験することが多く、再発率が非常に高い疾患です。

潰瘍性大腸炎の治療法を教えてください。

潰瘍性大腸炎の治療の目標は、症状と粘膜の炎症を改善して寛解(症状が一時的または永続的に軽減した状態)を誘導し、維持することで患者の生活の質を向上させることです。ほとんどの潰瘍性大腸炎は寛解と悪化を長期間繰り返しますが、時にはかなり長期間症状がないこともあります。

潰瘍性大腸炎の治療に使用される薬剤は抗炎症薬(スルファサラジン、メサラミン)で、腸の炎症を軽減するために使用されます。 症状が消えても病気が再び悪化するのを防ぐために使用され、悪心や胸焼け、頭痛、貧血、めまいなどの副作用があります。

薬物療法に反応しない場合は外科的治療を行います。外科的治療は完治を目指す方法で、病変があるすべての大腸部分を切除します。 病変がある大腸と直腸を全て除去し、小腸を結んで大腸に似た袋状の小腸嚢を直腸の代わりに肛門に接続する手術や、肛門括約筋を保存する手術が行われることもあります。

潰瘍性大腸炎に役立つ食事療法や予防法はありますか?

潰瘍性大腸炎の予防 潰瘍性大腸炎は完治が難しい慢性再発性疾患であるため、日常生活での健康管理が重要です。潰瘍性大腸炎を引き起こす可能性のあるストレスやカフェインはできるだけ避け、過食や辛い、塩辛い食事など大腸に負担をかける食習慣は必ず避けてください。

また、潰瘍性大腸炎が長期間経過すると大腸がんの発生リスクが高まるため、7年から10年以上大腸炎が経過した場合は、年に一度の大腸内視鏡検査が必要です。

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