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感情の起伏が異常に激しい? 躁うつ病かもしれません。症状や原因、治療法について

躁うつ病の症状から原因、治療法、感情の起伏との違いについて解説

2024-08-05

感情の起伏が異常に激しい? 躁うつ病かもしれません。症状や原因、治療法について

躁うつ病とはどんな病気ですか?

気分障害の一種で、一般に躁うつ病と呼ばれますが、正式な名称は双極性障害です。 躁状態と鬱状態が交互に現れます。躁状態 は異常に気分が高揚する状態で、症状が現れると話や行動が非常に活発になります。患者の言動が本来の姿と著しく異なり、この状態が3ヶ月以上続く場合、躁状態を疑うことができます。

一方、鬱状態 は気分が非常に落ち込む状態です。鬱状態になると、悲しい感情が続き、理由もなく涙が出ることがあります。食欲が減退し、不眠に悩まされるなど、日常生活を維持するのが困難になることがあります。躁うつ病の経過は非常に多様で、躁状態だけが数回繰り返される患者もいますが、ほとんどの場合、躁状態と鬱状態が交互に現れます。

躁うつ病の原因は何ですか?

躁うつ病の原因は大きく生物学的、遺伝的、心理社会的要因に分けられ、これらの要因が複合的に作用して発生すると推測されています。 中枢神経系の生化学物質の変化やホルモン調節機能の変化も原因となることがあります。精神分析的観点では、鬱状態があるとき、これを認めたくない心理から躁うつ病が生じるとも言われています。

躁うつ病症状

躁うつ病の症状は何ですか?

躁うつ病は躁状態と鬱状態が繰り返し現れる病気 で、気分が躁状態から鬱状態に変わることもあり、鬱症状と躁症状が同時に現れることもあります。

躁状態の時期

患者が躁状態のときは、身体と精神の活動が共に活発になります。 エネルギーが溢れ、眠らなくても疲れを感じず、普段よりも口数が多くなります。よく知らない分野について意見を述べたり、特別な経験や才能がないにもかかわらず、自分を過大評価して能力を超えることを試みたりします。周囲が止めても頑固になり、簡単に怒り、大切な会話ができないことが多いです。

鬱状態の時期

鬱状態になると、悲しみが続き、理由もなく涙を流します。 何もかもが面倒に感じ、小さなことでもイライラします。不眠や過度に短い睡眠時間、食欲の減退や逆に食欲の増加が見られます。そのため、体重に変化が生じる患者が多いです。集中力が低下し、疲労感、無力感を感じ、死や自殺について考えることもあります。

躁うつ病の治療法は?

躁うつ病の治療方法としては、薬物治療と精神治療などがあります。

薬物治療

薬物治療は主に気分安定薬として知られるリチウム、カルバマゼピン、バルプロエート、ラモトリギンなどが使用されます。最近では、抗精神病薬であるオランザピン、リスペリドン、アリピプラゾールなどを躁状態の治療に使用することもあります。この他にも、鬱状態の時期には抗うつ薬を処方することもあり、個々の状況に応じて異なります。

精神治療

入院または外来の精神治療を通じて、疾患による二次的な障害を防ぎ、緊張感を軽減して社会に適応できるように精神治療を行います。軽度の鬱状態や軽躁状態にもこの治療が効果的です。

躁うつ病と感情の起伏は違いますか?

激しい感情の起伏を躁うつ病と同一視する人が多いですが、気分の浮き沈みと躁うつ病は全く異なる症状です。 これらを区別する方法は、症状の持続期間を確認することです。感情の起伏は一日の中で現れることがほとんどですが、躁うつ病は数ヶ月を周期に気分が変わります。

実際に躁うつ病を患っている患者の大多数は、3〜6ヶ月間の躁状態を経て、6〜9ヶ月間の鬱状態を示します。また、家族や親しい知人など、患者をよく知る人々は、躁状態の患者の様子が本来の性格とは異なることに気づきます。

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