習慣的に爪を噛んだり、ささくれを引きちぎる方は、爪周囲炎 に注意が必要です。放置すると爪の根元が損傷し、深刻な合併症を引き起こす可能性があります。今回は爪周囲炎の症状、原因、治療法について詳しく説明していきます。
爪周囲炎とは?
爪周囲炎とは、爪の周りの皮膚に傷ができ、そこに細菌が侵入して感染し、炎症や膿が生じる疾患です。 基礎疾患によって急速に進行することもあれば、数ヶ月にわたって進行することもあります。別名、爪囲炎とも呼ばれます。
爪周囲炎の原因
爪周囲炎の主な原因は、誤った爪の手入れです。 ささくれを引きちぎったり、爪の上の半透明の皮膚を習慣的に剥がすことで、皮膚に細菌が侵入し、感染が発生します。針や鋭利な物で爪の周りを刺したり傷つけたりすることでも生じ、糖尿病患者など免疫が低下している人に特に発生しやすい疾患です。
爪周囲炎の症状
爪周囲炎の代表的な症状は、爪の周りが赤く腫れることです。 熱感を伴い、少し触れただけでも痛みを感じます。免疫力と皮膚の再生力が高い状態であれば、数日後に自然に治りますが、炎症がひどくなると黄色い膿が溜まることがあります。
- 爪の周りが赤く腫れる
- 熱感があり、少し触れただけでも痛い
- 炎症が進行すると黄色い膿が溜まる
爪周囲炎の治療
爪周囲炎は自然に治ることもありますが、長期間放置すると蜂巣炎(真皮と皮下組織に現れる急性化膿性炎症)に悪化する可能性があります。 感染が進行すると爪が剥がれることもあるため、傷が小さくても腫れと痛みが強くなる場合は、速やかに病院で診察を受けることが推奨されます。
病院では、爪周囲炎の部位を消毒し、抗生物質の経口薬を処方したり、抗生物質の注射を行います。 膿が溜まっている場合は、膿を排出する治療も行われます。膿を放置すると正常な周囲組織が炎症によって損傷する可能性があるためです。
爪周囲炎の予防
爪周囲炎を予防するためには、何よりも爪のささくれを引きちぎったり爪を噛む習慣を改めることが重要です。 ささくれを処理したい場合は、引きちぎらずに清潔な爪切りやハサミなどの道具を使って除去してください。また、爪の周りを清潔に保ち、乾燥しないように管理し、保湿のためにハンドクリームやオイルをこまめに塗ることも効果的です。
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