インプラントの検討をしているなら、歯科医院の選びに悩みますよね。
インプラントが得意な歯科医院を見つけるのは容易ではありません。インプラントの価格は調べることができても、医師の経験や腕前、そして過剰診療をしないかどうかを事前に把握するのは難しいからです。今回はそんな皆さんのために、『良心的な歯科医院』、つまり『インプラントが得意な歯科医院』を選ぶための3つのポイントを紹介します。
格安インプラントの問題点
最近、「期間限定で非常に安い価格でインプラント手術が可能です」といった費用面でアピールする広告が非常に多く、インプラントが得意な歯科医院を見つけるのがさらに難しくなっています。このような イベント型の歯科医院や工場のように手術する歯科でインプラントの価格が低い理由は、広告を通じて多くの患者を集め、無分別にインプラントを行うからです。
このような歯科医院でインプラントを行うと、抜かなくても良い歯を抜いたり、インプラント後に副作用があったり、インプラントの寿命が短くなる場合があります。もちろん、安い価格でインプラント手術を受けて問題なかったという方もいるでしょう。しかし、その歯科医院が来年には店を閉めているかも、再来年にもインプラントが抜けてしまうかもしれません。インプラントは慎重に行う必要があります。
20年以上使用できるインプラントと、安い価格ですが2～3年で交換が必要になるインプラント、どちらを選びたいですか？
インプラントが得意な歯科を見つける方法
1) 専門医の資格がある歯科医院であること
最初の基準は、自分が診療や手術を受ける医師が信頼できる経験と勉強、訓練を受けているかどうかです。この基準がまさに『専門医』の有無です。専門医になるには、以下のようなステップを踏む必要があります。
- 一般医：医学部や医療専門大学院を修了した人は医師国家試験を受ける資格が与えられます。医師免許試験に合格すると『一般医』と呼ばれる医師になり、患者を診療する正式な医師資格を取得できます。
- 研修医：一般医は医師免許取得後、さらに勉強を続けることができ、大学病院や専門訓練機関でインターン、レジデントとして専門分野を選び訓練を受けることができます。
- 専門医：約5年間の研修医生活を経て訓練を受けた後、専門医試験を受けることができます。専門医資格試験に合格すると、その分野においては大学教授並みの十分な知識と経験を積んでいると公的に国から認められた医師になります。
2) 保存科専門医が常駐している歯科医院であること
インプラントが得意な歯科医院を見つけるためには、保存科専門医がいるかどうかを確認する必要があります。 歯科保存科は、歯科治療の基本となる分野で、虫歯治療や神経治療（根管治療）を主に行い、歯に問題が発生した場合、無闇にインプラントをするのではなく、自然歯をできる限り保存することを目標にしている診療科です。
もちろん、自然歯を生かす過程で時間がかかり面倒を避けたいという方にとっては、「早く抜いてインプラントをしてください」という要望があるかもしれませんが、患者10人中8人は「できるだけ努力して自然歯を再利用したい」と言う場合がほとんどです。
自然歯を生かすための選択肢自体が、保存科および歯周科の医師の有無に大きく影響される ため、 自分の歯を生かす努力ができる歯科医院を選ぶことをお勧めします。歯科医院は歯を抜く場所ではないということを忘れないでください！
3) 多様な診療科と連携できる歯科医院であること
歯は複雑な構造を持っているため、問題の正確な原因と解決のためには、各分野の専門医による多様な診断が必要になることがあります。
例えば、神経治療後にクラウンなどの補綴物が必要な診療では、保存科と補綴科の医師の連携により、それぞれの分野で最適な診療を受けることができ、歯槽骨が損失しているが自然歯を生かすために歯肉再生治療を担当している歯周科専門医の助けを得ることができるのです。
インプラントが得意な歯科医院と良心的な歯科医院を見つける3つの方法についてお伝えしました。最も重要なのは『複数の場所で診断を受けること』です。
状況に応じて治療計画は異なる場合があるため、今日受けた診断が永遠の診断ではありません。その時点では正しい診断でも、時間が経てば変わることがあります。したがって、可能であれば 最初の診断を受けた後、他の歯科医院でも診断を受けたり、複数の専門医のアドバイスを受けた後に最終的な選択をしましょう。
歯を抜いてインプラントを行う決断は、決して簡単なものではありません。抜歯をしてしまうと元に戻せないからです。今日の健康マガジンが、皆さんの選択に役立つことを願っています。
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