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ルートプレーニングを数回に分けて行う理由は? ルートプレーニングの痛みや方法についても解説します

ルートプレーニングについて詳しく解説します

2024-08-12

ルートプレーニングを数回に分けて行う理由は? ルートプレーニングの痛みや方法についても解説します

ルートプレーニングを受けると「今日はこの部分だけ治療して、次回に残りの部分を治療しますね」と言われます。なぜルートプレーニングは分割して行う必要があるのでしょうか?今回は、ルートプレーニングを分けて行う理由と、治療による痛み、そして保険適用の可否について詳しく説明します。

ルートプレーニングを分割して行う理由

ルートプレーニングを数回に分けて行う理由を理解するためには、スケーリングとルートプレーニングの違いを知っておくことが必要です。

ルートプレーニングを分割

上の写真のように、スケーリングは目で見える「歯肉縁上」部分に付着した歯石や歯垢を除去する治療方法です。

ルートプレーニングを分割

一方、ルートプレーニングは、上の写真のように「歯周掻爬術」または「歯肉縁下掻爬術」とも呼ばれ、目に見えない歯と歯茎の境界面「歯肉溝」にたまった歯石を除去する方法です。歯根面を滑らかにし、再付着を促進することを目的としています。

ルートプレーニングを分割

ルートプレーニングは、上の例のように目に見えない部分にたまった炎症や歯石を取り除くために、歯茎の深い部分まで治療器具を使うため、どうしても痛みが発生します。そのため、ルートプレーニングは通常、局所麻酔をして行われますが、このようなルートプレーニングを一度にすべて行うと、痛みがより強くなります。

また、ルートプレーニングはスケーリングと同様に、保険が適用される治療です。

ルートプレーニングは本当に必要?

最近ではスケーリングの重要性が広く知られているため、年に1〜2回定期的に行う方が増えています。しかし、スケーリングは歯の表面に付着した歯石や歯垢を取り除く方法です。

歯石は歯ブラシが届きにくい歯と歯茎の間、そして歯茎の深い部分の歯の根元に多くたまります。また、歯茎を損傷させる主な原因は、目に見える歯石ではなく、歯茎の深い部分に隠れている歯石です。

ルートプレーニング

このような歯石が細菌や毒素を放出し、歯茎に炎症を引き起こし、歯槽骨を溶かす役割を果たします。炎症によって歯槽骨が溶けると、しっかり支えていた歯がぐらつき、最終的に抜けてしまうことがあります。したがって、歯茎と歯の間の深い部分にある歯石を必ず取り除くルートプレーニングが重要になります。

歯茎の疾患の自己診断方法

歯茎疾患がある場合、ルートプレーニングは選択肢ではなく必須です。歯科医院に行かずに自宅で簡単に歯茎疾患を診断する3つの方法をご紹介します。

  1. 1, 歯茎が部分的または全体的に赤く見える場合
  2. 2, 歯茎に腫れがあるか、腫れた状態が長期間続く場合
  3. 3, 歯茎から出血がある場合

これらの症状が続き、放置すると、歯茎の後退や歯槽骨の溶解が進行する可能性があります。

ルートプレーニングの痛みはどの程度?

ルートプレーニングはスケーリングとは異なり、麻酔をして行われるため、多少の不快感はあるものの、痛みはそれほど強くありません。 麻酔をする際にはチクッとした痛みを感じることがありますが、その後は快適に治療を受けることができます。

ルートプレーニングの痛みが怖くて治療を延期していると、歯周病がさらに進行し、最悪の場合、インプラント治療が必要になり、より大きな痛みと費用を負担することになるかもしれません。

ルートプレーニングは保険診療?

ルートプレーニング実費保険 ルートプレーニングは少なくとも2回、多いときは6回に分けて治療を行います。ルートプレーニングは健康保険が適用されるため、1回あたり約5,000〜10,000円の費用がかかります。 ただし、スケーリングと同じ日に治療を受けることはできず、治療を一度に受けることもできませんので、病院に行く前にその点を把握しておくと良いでしょう。

歯茎の病気の怖いところは、痛みが続かないことです。 親知らずや虫歯などは痛みが続くため、早めに歯科医院を訪れることが多いですが、歯茎の病気は良くなったり悪くなったりを繰り返すため、「一時的に体調が悪いのかも?」と思って放置してしまします。

しかし、実際には歯茎の内部で炎症が進行している可能性があります。したがって、上記の 自己診断基準のいずれかに該当する場合や、症状が出たり消えたりすることが頻繁に起こる場合は、ぜひ歯科医院でスケーリングやルートプレーニングを受けることをお勧めします。

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