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汗をたくさんかいたら、まだら模様の斑点ができた?『癜風(でんぷう)』の症状や治療、原因、感染について

脇の下、胸、首によくできる癜風の症状、治療、原因について

2024-08-06

汗をたくさんかいたら、まだら模様の斑点ができた?『癜風(でんぷう)』の症状や治療、原因、感染について

癜風とは?

癜風はマラセチアという酵母菌の感染によって発生する表在性の真菌症 であり、胸、背中、脇の下、首などに多く見られます。皮膚表面に斑点のように見える角質のような鱗屑斑(比較的境界が明確な円形の斑点)が現れるのが特徴です。

癜風の原因

暑くて湿度が高い環境では汗をたくさんかき、そのような環境を真菌は好みます。 夏に発生しやすく、汗をかいた後に適切に洗わないと悪化することがあります。また、癜風ができた部分は日焼けしにくいため、日光にさらされると斑点がさらに目立つようになります。癜風は誰にでも発生する可能性がありますが、青少年や若者、免疫力が低下した人、ステロイド剤を長期間使用している人、妊婦に発生しやすいです。

癜風の症状

癜風は胸、背中、脇の下、首など、汗をかきやすく皮脂腺が多い部位に主に発生します。 周辺部位よりも明るい色や暗い色の斑点がさまざまな大きさで現れます。斑点から微細な角質が剥がれたり、軽いかゆみを伴うことがあります。感染力のある病気ではありません。

癜風の症状

癜風の診断

癜風の診断は皮膚科専門医が特徴的な皮膚病変を観察することで行われ、 必要に応じてウッド灯検査を通じて特徴的な黄褐色または黄金色の蛍光を確認できます。また、病変の角質を削って真菌を直接培養し、原因菌を確認する真菌培養検査や、直接塗抹検査を行うこともあります。

癜風の治療

癜風は抗真菌剤を使用して治療し、 抗真菌剤の軟膏を約2週間症状がある部位に直接塗ります。必要に応じて経口抗真菌剤を使用することもあります。

癜風の注意事項

癜風が治療された後も斑点は数週間から数ヶ月間残ることがあります。 また、真菌による疾患は再発しやすいため、治療が終わった後も免疫力をしっかり管理し、過度に暑くて湿った環境には注意することが重要です。周囲の部位より色が薄い癜風は尋常性白斑と混同しやすいため、自己判断せずに医療機関を訪れて正確な診断と治療を受けましょう。

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