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胆石、必ず除去しなければならないのでしょうか?胆石の症状と原因、合併症、治療法まとめ

胆石の症状、原因、合併症や胆石症の治療法をまとめました。

2024-07-26

胆石、必ず除去しなければならないのでしょうか?胆石の症状と原因、合併症、治療法まとめ

胆石とは?

肝臓では毎日ビール瓶2本分ほどの胆汁が生産されています。胆汁はコレステロール、胆汁酸、脂肪酸で構成されており、胆管と胆嚢を通じて十二指腸に分泌され、脂肪の消化、コレステロールの代謝、毒素の排出などの生理機能を担当しています。

さまざまな原因によって胆汁の成分バランスが崩れ、沈殿物が形成されて石のように固まることを「胆石」と呼びます。

胆石症症状

胆石の原因

胆石の原因は大きく分けてコレステロール胆石と色素胆石に分類されます。

  • コレステロール胆石 :全胆石の約80%を占めます。コレステロールの生成が増加したり胆汁酸が減少したり、また長期間の空腹状態や薬の使用などで胆嚢の運動性が低下し、コレステロール成分が多くなると形成されます。そのほかにも高齢、妊娠、糖尿病などの状況がコレステロール胆石の形成と関連していると知られています。

  • 色素胆石 :大きく分けて茶色胆石と黒色胆石に分類されます。茶色胆石は肝吸虫肝炎、胆道炎、胆道狭窄などで胆汁が停滞するときに生じることがあり、黒色胆石は肝硬変や溶血性貧血などで非抱合型ビリルビンが増加すると発生します。

胆石の症状

胆石の60〜80%は特別な症状がありません。 しかし、胆石が胆道を塞ぐと痛みが発生することがあります。痛みは右上腹部で突然発生し、右肩甲骨または肩に広がるように感じられます。通常、痛みは突然始まり1〜6時間続き、徐々にまたは突然消失します。吐き気や嘔吐などの症状が伴うことがあり、発熱や黄疸が発生した場合は胆嚢炎、胆道炎などの合併症の可能性があるため、病院に行く必要があります。

胆石の診断

胆石を確認するために最も基本的で重要な検査は腹部超音波検査です。 腹部超音波で胆石を観察すると後方エコーが現れ、患者の動きに応じて胆石が動くことが確認できます。超音波検査で胆石の有無だけでなく、胆嚢炎など胆石によって発生した合併症も確認できます。胆嚢以外の他の部分の異常を確認するためにCT検査を追加で実施することもあります。

胆石の合併症

一般的に、毎年無症候性胆石症患者の1〜2%ほどに胆管痛や合併症が発生します。 胆石が胆嚢から胆管に移動する途中で胆嚢管を塞ぐと急性胆嚢炎が発生することがあり、胆管を塞ぐと胆管炎が発生することがあります。胆石が十二指腸乳頭部にかかると急性膵炎を引き起こすリスクがあります。

胆石の治療

胆石は主に以下のような症状がある場合に治療を行います。

  • 症状がある場合
  • 過去に胆嚢炎、胆管炎、膵炎など胆石の合併症があった場合
  • 胆石のサイズが3cm以上の場合
  • 胆嚢壁が厚くなったり石灰化が伴う場合
  • 胆嚢癌が疑われる場合

ほとんどの場合、外科的切除が行われますが、腹腔鏡で除去する方法と開腹して除去する方法があります。症状が重くない場合や手術が難しい場合には、胆石溶解薬を服用したり内視鏡的胆石除去術を行うこともあります。

胆石予防

胆石の予防方法

  • 規則的な運動は良いコレステロールの生成を助け、腸の運動を活性化させるため、胆汁内の総コレステロール濃度を減少させ胆石症を予防するだけでなく、他の病気の予防にもなります。
  • 食事の種類を問わずバランスの取れた食生活を心がけることが大切です。
  • 肥満の場合、体重を減らし、正常体重を維持するよう努力する必要があります。
  • コレステロールや飽和脂肪酸が多い脂っこい食べ物は避けましょう。

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