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よく下痢をしてしまう乳幼児、下痢に良い食べ物を紹介します。

乳幼児が下痢のときおすすめの食べ物や便の色による診断法まで、詳しく解説します

2024-07-23

よく下痢をしてしまう乳幼児、下痢に良い食べ物を紹介します。

乳幼児は大人とは異なり腸が非常に敏感で、さまざまな理由で簡単に下痢をしてしまいます。風邪をひいただけでも下痢をするほど消化器官が未熟です。乳幼児が下痢をする具体的な理由と、下痢に良い食べ物について見ていきましょう。

乳幼児の下痢の原因

乳幼児の下痢の原因は多岐にわたりますが、最も一般的なのはウイルス性胃腸炎です。下痢は腸内の悪いものを早く排出するために腸を水で洗い流すことだと考えられます。したがって、下痢そのものは実際には体にとって良いサインと言えるでしょう。

夏季にはノロウイルスや病原性大腸菌、サルモネラ菌などの下痢感染症を引き起こす病原体によって乳幼児が下痢になりやすくなります。また、過食や牛乳アレルギーなどの食事性下痢も考えられます。

乳幼児の下痢の症状

乳幼児の下痢の症状 乳幼児が下痢をする際の代表的な症状には、 下痢、嘔吐、腹痛、発熱 などが挙げられます。一般的には、水っぽい便、粘液便が見られ、排便回数が増えることもあります。普段よりも柔らかい便を頻繁にする場合、下痢を疑う必要があります。

  • 粘液便
    • 粘液便は下痢や水っぽい便が続くと、損傷した腸粘膜の細胞が便に混ざることで発生します。
  • 白い便
    • 消化機能が未熟な乳幼児では、牛乳や母乳に含まれる脂肪がうまく吸収されず、便に白い粒が見られることがあります。しかし、便全体が白い場合は胆道閉鎖症やロタウイルス感染を疑う必要があり、小児科の診察が必要です。
  • 血便または赤い便
    • 赤い便は消化管出血、肛門の傷による出血、細菌性腸炎、腸重積で見られることがあります。特に粘液の血便は細菌性腸炎を疑うことができます。

乳幼児の下痢に良い食べ物

乳幼児が下痢をする際には、脱水のリスクがあるため十分な水分補給が必要です。下痢を悪化させる炭酸飲料やフルーツジュースは避け、ぬるま湯や、ぬるま湯500mlに塩小さじ1/4(1.25g)と砂糖小さじ3(15g)を入れてこまめに飲ませると良いでしょう。 乳幼児の下痢に良い食べ物

1. 消化吸収が良いお粥

下痢がひどい時には、お粥を作って食べさせましょう。お米は消化吸収が良く、下痢を引き起こしにくくなっています。しかし、お粥を長期間食べさせると他の栄養素が不足することがあるため、下痢がひどい時の短期間に限って食べさせるようにしましょう。

2. 野菜粥や肉粥などの柔らかい食べ物

下痢が始まってから2日が経過したら、野菜粥や肉粥などの柔らかい食べ物を食べさせると良いです。卵蒸し、カボチャ、ジャガイモ、または調理した野菜などもおすすめです。必ずしも柔らかい食べ物でなくても、下痢がひどい時期を過ぎれば普段の食事に戻しても問題ありません。

3. 便を固くするバナナ、リンゴ、梨

バナナは便を固くする代表的な果物です。バナナだけでなくリンゴや梨も便を固くするので、一緒に食べさせると良いです。ただし、果物の食べ過ぎには注意しましょう。

乳幼児の下痢に関するFAQ

乳幼児の下痢

Q. 突発性発疹の後に高熱と低体温を経験し、今日は2回も下痢をしました。嘔吐や熱はありませんが、どう対応すれば良いでしょうか?

A. 乳幼児の場合、一時的な症状だけでは正確な診断が難しいことが多いため、症状や乳幼児の様子を注意深く観察することが重要です。

下痢が少量で他に体調の変化がない場合は、もう少し様子を見ることができますが、下痢の量が多く何度も繰り返す場合や脱水症状が見られる場合、または理由なく不機嫌で体調が悪そうな場合は、近くの病院を受診する必要があります。

特に症状が見られない場合は、水分摂取を少し減らし、普段通りの食事を続けながら経過を観察するのが良いでしょう。

Q. 23ヶ月の子供が胃腸炎で黄色い下痢を多量にしています。下痢止めは必要ですか?

A. 下痢は腸内の悪い菌を排出する良いサインですが、下痢が続く場合は医師の指示のもとで止瀉薬を使用する必要があるかもしれません。特に幼児は下痢による脱水症状が現れやすいため、持続的な下痢症状がある場合は適切な薬物治療が必要です。

Q. 乳幼児が昨日一度に多量の下痢をし、ミルクを拒否しました。ミルクを拒否した場合、水だけを飲ませても良いでしょうか?

A. 乳幼児が飲まないからといって、無理に頻繁に授乳やミルクを与えるのは避けましょう。時間を決めて一貫して摂取を試みながら経過を観察し、ミルクだけを拒否しているのか、水も摂取しないのかをよく観察してみてください。ただし、水を与える場合はミルクの量と同じ量を一度に与えるのではなく、少量ずつゆっくりと飲ませましょう。

また、普段よりも眠っている時間が長かったり、不機嫌になるなどの様子が見られる場合は、体調が変化している可能性があるため、医療機関を受診することをお勧めします。

乳幼児の下痢の症状

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