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唾液腺にできる石『唾石症』の症状、原因、治療、手術について

唾石症の症状、原因、治療、手術について

2024-08-14

唾液腺にできる石『唾石症』の症状、原因、治療、手術について

食事をするたびに顎の下部分が不快で痛みを感じる場合、唾石症を疑うことができます。唾石症は、唾液腺や唾液管に石ができて発生する疾患です。唾石症の症状、原因、治療法について詳しく解説します。

唾石症とは?

唾石症とは、唾液を生成する器官である唾液腺や唾液管に石ができ、唾液が流れる通路が塞がる疾患です。 これは主に顎下腺で発生し、唾液腺が塞がると唾液が生成されるたびに唾液腺が腫れ、痛みが生じることがあります。

唾石症の原因は?

唾石症の正確な原因は不明ですが、唾液の停滞や唾液腺管の炎症、損傷が関係していると考えられています。 唾石症が最も多く発生する部位は顎下腺で、全体の75%を占めます。次に耳下腺で約20%の発生率です。顎下腺で唾石症が多く発生する理由は、耳下腺に比べて唾液の停滞がより強く、粘液の含有量が多いためです。

唾石症の症状

唾石症の症状は?

唾石症の特徴的な症状は、通常、食事を始めると唾液腺部位(顎の下または耳の前)が腫れ、時間が経つと自然に治まります。 時に激しい痛みを伴うこともあり、下の歯の痛みと勘違いすることもあります。

このような症状が長期間繰り返されると、唾石症がある唾液腺が硬く感じられることがあります。細菌感染が起こると、唾液腺周囲に炎症が広がり、首がひどく腫れることがあり、特に糖尿病を患っている高齢者では非常に危険になる可能性があるため、注意が必要です。

唾石症の診断方法は?

唾石症は、まず視診と触診を行い、痛みや腫れがあるかを診断します。 顎下にできた唾石は、舌と歯茎の間を両手で触診すると感じられます。しかし、唾液腺内の唾石は触診では診断が難しいため、首部分のCTを撮影し、骨のように白く見える唾石があるかを確認します。唾石の大きさは砂粒ほどの小さなものから、数センチに及ぶ大きなものまでさまざまです。

唾石症の手術

唾石症の治療方法は?

唾石が小さい場合、症状が繰り返されるうちに自然に治ることがあります。 果物やジュースなど酸味のある食べ物を多く摂取して唾液の分泌を増やすと、唾石が押し流されて自然に排出されることがあるためです。しかし、炎症が生じた場合には、抗生物質を投与して炎症を抑える必要があります。

状態が改善しない場合、手術を行うことがあります。 舌と歯茎の間の口腔底で触れる唾石は、局所麻酔をして口腔内を切開し、取り除きます。唾石が唾液管の始点や唾液腺内部にある場合、全身麻酔を行い、首部を切開して唾液腺摘出術を行います。

唾石症の注意事項は?

唾石症が疑われる場合は、必ず専門医による治療を受ける必要があります。 唾石症を放置すると、唾液腺全体に炎症が広がったり、激しい痛みが現れることがあるためです。場合によっては、炎症が他の部位に広がり、周囲の歯や神経に損傷を与えたり、膿瘍を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

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