腎臓はインゲン豆の形をしている私たちの体の内臓器官です。背中の後ろ側にほぼ左右対称で位置しています。このような腎臓は病気が発生しても症状がほとんどなく、発見が遅れることが多いと言われています。腎臓は私たちの体で水分と血圧を調節し、血中の老廃物を濾過する役割をしています。そんな腎臓を健康にできる食べ物にはどのようなものがあるのか、詳しく説明します。
腎臓に良い食べ物6つ
1. ニンニク
ある動物実験の結果によると、ニンニクは塩化水銀にさらされることで生じる腎臓の損傷を大幅に減少させることが示されました。また、ニンニクに含まれる「アリシン」という成分は抗菌、抗ウイルス、抗真菌、抗酸化効果が優れているため、腎臓病の主な原因である糖尿病と高血圧を治療する効能があると言われています。
2. 卵白
卵白にはビタミンやミネラルが豊富に含まれており、腎臓だけでなく私たちの体全体に良い影響を与えると言われています。また、卵白はタンパク質が豊富である一方、カリウムやリンの成分は少ないため、腎臓病の患者に適しているとされています。慢性腎臓病の患者はカリウム排出能力が低下し、多量のカリウムを摂取すると筋肉が衰えたり、不整脈や心筋梗塞を引き起こす可能性があるためです。
3. キャベツ
キャベツやブロッコリー、カリフラワーなどは、繊維素とビタミンC、ビタミンKの含有量が豊富で、腎臓を保護する役割を果たします。そのため、このようなアブラナ科の野菜はカリウム含有量が少なく、腎臓に良い野菜と言えます。
4. 玉ねぎ
玉ねぎには抗がん作用をする抗酸化物質が含まれており、がんや心疾患の予防に効果的な食材です。特に生の玉ねぎは抗炎症効果が顕著で、腎臓病を患っている患者が摂取すると良いとされています。
5. りんご
りんごは血中コレステロールを下げ、良いコレステロールであるHDLの濃度を増加させる役割をします。これにより、私たちの体で強力な抗酸化剤として作用し、心の健康を促進します。また、抗酸化成分や抗炎症成分などのさまざまな生理活性化合物が含まれており、カリウム含有量は少ないため、腎臓（腎）に良い食品として挙げられています。
6. 魚
鮭、マス、ニシン、イワシなどの魚類にはタンパク質とオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。これらの魚類を定期的に摂取すると、腎臓病の発症率が低下し、心臓病や高血圧の発症リスクを減少させることができます。
腎臓に悪い食べ物
腎臓がんの約20%は肥満と関連しているほど、西洋化された食事は腎臓に悪い食べ物とされています。揚げ物、肉、高カロリー食品などの食事は腎臓がんを引き起こすほど良くない食べ物です。
また、カリウムとリンが多い野菜は腎臓の機能を弱化させる可能性があるため注意が必要な食べ物です。カリウムは私たちの体に必須の栄養素ですが、カリウムの90%は腎臓を通じて排出されます。しかし、腎臓の機能に異常が生じるとカリウムが適切に排出されず、高カリウム血症が発生し、重篤な状態になる可能性があります。そのため、できるだけ野菜は茹でて食べたり、カリウムが多い野菜は避けることが望ましいです。
カリウムが多く含まれる野菜にはキュウリ、パプリカ、トマト、ほうれん草、ニラなどがあり、カリウムが多く含まれる果物には干し柿、メロン、バナナ、キウイ、メロンなどがあります。
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