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放置すると大変なことになる『脳くも膜下出血』の初期症状と原因、治療法は?

脳くも膜下出血の症状と原因、治療法、予防法について詳しく解説します

2024-08-14

放置すると大変なことになる『脳くも膜下出血』の初期症状と原因、治療法は?

くも膜下出血とは?

くも膜下出血とは、脳血管が損傷し、出血が発生する脳卒中の一種です。 出血による血液は脳と頭蓋骨の間の空間に流れ込み、これは脳と脳脊髄の間でクッションの役割を果たす脳脊髄液と混ざります。そのため、脳周囲の圧力が増加し、脳の機能が妨げられ、脳損傷の可能性が高まります。

くも膜下出血の原因は?

くも膜下出血は、主に脳表面の突出した動脈壁が破裂することで発生します。 動脈の突出部位を動脈瘤と呼び、通常、この動脈瘤の破裂が原因となります。また、異常な血管が絡み合って形成された動静脈奇形から血液が漏れ出し、くも膜下出血が発生することもあります。

くも膜下出血

くも膜下出血の症状は?

くも膜下出血は非常に多様な症状を引き起こします。その中で、最も代表的な症状は「人生で初めて経験するような激しい頭痛」です。 出血により脳の圧力が上昇し、頭痛、嘔吐、発作や意識障害が現れます。

その他に、吐き気、嘔吐、首の硬直、めまいなどが現れることがあります。小さなくも膜下出血があっても、治療を受けない場合、数日後に再び症状が現れることがあります。損傷を受けた脳の部位によっては、特定の身体部位の麻痺や感覚の低下、言語障害が現れることもあります。

  • 激しい頭痛
  • 嘔吐や発作
  • 吐き気
  • 首の硬直
  • めまいなど

くも膜下出血の診断方法は?

病院では、症状を確認してくも膜下出血を疑い、CT検査を行って出血があるかどうかを確認します。 血管と血液の流れを確認するために、MRIや脳血管造影術を行うこともあります。症状がくも膜下出血を疑わせるものであっても、画像上で明確な出血が見られない場合、腰椎穿刺を行って出血を確認するか、時間を置いて再度CTやMRIを撮影することもあります。

くも膜下出血の治療法は?

くも膜下出血の緊急処置として、脳周囲の圧力を下げるために脳圧降下薬を使用することがあります。 必要であれば、頭蓋骨に穴を開けて血液や脳脊髄液を排出することもあります。くも膜下出血は、けいれんや心肺機能の異常、電解質の不均衡を引き起こす可能性があるため、治療が必要です。

出血の原因に対する治療を行う必要があり、動脈瘤の破裂による出血の場合、再出血を防ぐために手術が必要な場合もあります。動脈瘤の破裂を予防するために、頭蓋骨を開いて異常な血管にクリップを装着して動脈瘤を閉じるか、コイルで詰めるなどの方法が取られます。治療方法は担当医が患者の全体的な健康状態や動脈瘤の形状や位置に基づいて決定します。

くも膜下出血の予防法は?

くも膜下出血を予防するためには、高血圧や肥満を管理することが重要です。 寒いと血管が収縮し、圧力が上昇するため、急激な温度変化が大きい環境は避けるようにしましょう。定期的に運動をし、喫煙や飲酒を控えることが推奨されます。頭痛を軽視せず、周囲の人が激しい頭痛を訴え意識を失った場合は、すぐに病院に連れて行くようにしてください。

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