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風邪と間違えやすい「扁桃炎」の症状や治療法について

扁桃炎の症状や原因、治療法まで詳しく解説します。

2024-07-16

風邪と間違えやすい「扁桃炎」の症状や治療法について

扁桃炎(扁桃腺炎)とは?

扁桃は鼻や口から侵入する異物を防御する免疫器官です。扁桃には舌扁桃、咽頭扁桃、口蓋扁桃などがありますが、口蓋扁桃は口を開けたときに喉の両側に見える丸く膨らんだ部分です。扁桃炎は扁桃のうち主に口蓋扁桃に炎症が生じる疾患を指し、急性扁桃炎と慢性扁桃炎に分けられます。

扁桃炎の症状

扁桃炎の原因は?

1. 急性扁桃炎の原因

急性扁桃炎は主に口蓋扁桃に発生する急性の炎症で、通常は細菌やウイルスの感染によって生じます。 急性扁桃炎の最も一般的な原因は溶連菌ですが、その他にもブドウ球菌、肺炎球菌、インフルエンザウイルスなど様々な菌やウイルスなどによって引き起こされます。急性扁桃炎は主に青年期や若い成人に発生しやすく、他の年齢層では発生率が比較的低いです。主に風邪のような上気道感染後や免疫力が低下したときに頻繁に見られます。

2. 慢性扁桃炎の原因

慢性扁桃炎は急性扁桃炎が繰り返し発生するか、 急性扁桃炎の症状はないものの扁桃の炎症によって持続的な不快感を経験する場合を指します。慢性扁桃炎の原因は急性扁桃炎と類似していますが、ほとんどの場合グラム陽性菌によって引き起こされるという特徴を持っています。

扁桃炎の主な症状は?

扁桃炎の症状

1. 急性扁桃炎の症状

急性扁桃炎は通常、突然の高熱と悪寒が生じた後、喉の痛みが現れ、咽頭筋に炎症が生じるため食べ物を飲み込むときに痛みを感じます。 また、頭痛、全身の倦怠感、関節痛など全身にわたる症状も現れます。このような症状は風邪の症状と類似しているため、多くの人が風邪と誤解してしまいます。しかし、急性扁桃炎の患者の口内を確認すると、扁桃周囲の口内が赤く充血し、扁桃が腫れている状態であり、炎症がひどい場合は扁桃の表面に黄色や白の膜が付着している様子が観察されることもあります。

喉周辺に位置する複数のリンパ節は扁桃に炎症が生じると免疫反応で一緒に腫れ、顎の下や喉の横側に小さな腫瘍ができます。この腫瘍を押すと痛みを伴うことがあります。急性扁桃炎の症状は4〜6日程度で徐々に改善します。

2. 慢性扁桃炎の症状

慢性扁桃炎は通常、急性扁桃炎の症状が繰り返される様子を示しますが、最も一般的な症状は唾液や食べ物を飲み込むときに持続的に喉に生じる咽頭痛です。この他にも食べ物を飲み込むのが難しい嚥下困難や扁桃結石による口臭が伴うこともあります。

扁桃炎の治療方法は?

扁桃炎で病院を訪れると、まず扁桃の状態を直接目で確認します。 血液検査で感染に関連する数値を確認したり、細菌を確認する培養検査を行うこともあります。膿や腫れがひどい場合は画像検査が必要になることもあります。

1. 急性扁桃炎の治療

急性扁桃炎は水分を十分に摂取し、休息を取り、 うがいをして口腔の清潔を保つことが重要です。また、医師の診断に基づき消炎鎮痛剤や抗生物質が処方されることもあります。

2. 慢性扁桃炎の治療

慢性扁桃炎もほとんどの場合、症状を改善する治療を行いますが、場合によっては扁桃摘出術を行うこともあります。

  • 1年に5〜6回以上扁桃炎が発生する
  • 直近2年間の内で1年に3〜4回以上扁桃炎が現れる
  • 扁桃肥大によって歯列不正や顔面発達障害がある
  • 抗生物質治療にもかかわらず繰り返し感染がある
  • 副鼻腔炎や中耳炎の合併症が伴う

上記の症状がある場合、扁桃摘出術を検討することができます。

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